陸っぱりルアータチウオ釣り入門 【適したタックル・ラインシステムを解説】

陸っぱりルアータチウオ釣り入門 【適したタックル・ラインシステムを解説】

陸っぱりから比較的簡単に狙えるターゲット、タチウオ。独特の面構えと魚体を持つ、夏から初冬にかけての回遊魚だ。釣魚としての引きも、食味も抜群。今回はタチウオのルアーでの狙い方について、基本的な部分を紹介したい。カタにハマれば連発もあるので面白い。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

アバター画像
井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

×閉じる

ソルトルアー ショア

タチウオのルアー釣りについて

陸っぱりからタチウオが狙えるのは、8月~12月中頃だ。適水温は14℃~20℃ほどと言われるが、水が冷たくなりすぎる分には難しくなるものの、多少高いくらいならばガツガツ食ってくる。釣れる・釣れないはベイトが沿岸まで差し込んでいるかどうかで、アジやサバやイワシが朝夕にボイルしているような状態だと、それにタチウオがついてくることが多い。

キビナゴなどのエサを用いた方が釣れやすいターゲットではあるが、ルアーにも反応がいい。朝マヅメはメタルジグで、夕マヅメはワームのアクションで狙う。

陸っぱりルアータチウオ釣り入門 【適したタックル・ラインシステムを解説】連発も珍しくない(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ショアで釣れる魚の顔ぶりから比べると、特殊な魚体と面構えではある。獰猛な牙が覗く口元も、何か尋常ではない雰囲気を漂わせる。しかし、たとえばハマチなどの青物と比べると回遊が捉えやすく、なんというかルアーアングラーにとっては「ノリのいい魚」でもあるのだ。初心者にもそこまでハードルは高くないので、釣り試してみよう。

タックル&ラインの要件

陸っぱりのルアータチウオ(ないしタチウオテンヤ)のタックル要件は、次の通りだ。

タックル

・専用ロッド、またはエギングロッドMLクラス、シーバスロッドMLクラス
・2500~3000番スピニングリール

専用ロッドが望ましいが、流用ロッドでもさほど変わらぬ釣果を上げることができるだろう。レングスは8.5ft~9ftくらい。ルアーウェイトはMAX30g程度だ。

陸っぱりルアータチウオ釣り入門 【適したタックル・ラインシステムを解説】エギングロッド流用タックル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ラインシステム

・PEライン0.6号
・リーダー10lb
・先イト30lbまたは40lb

タチウオの引きは強烈だが、ラインを切るほどの重みはないのでPEは0.6号でよい。リーダーの先に、鋭い歯の対策として30lbまたは40lbの先イトを付けるのが絶対条件だ。先イトの素材はフロロカーボンラインでもナイロンラインでもOK。電車結びで結束すれば、十分な強度が出せる。

先イトの代わりにワイヤーリーダーを付けて釣る方法もあるが、推奨はできない。たたでさえタチウオのルアーゲームはアクションによるイト鳴りが大きいので、ワイヤーリーダーでは水中で嫌な音が響いて、見切られやすく、魚のアタリが遠くなる。

次のページで使用するルアーを解説!