今回は茨城県波崎港の浜べ丸を紹介しよう。長谷川清船長は、バスの運転手から昭和63年に漁師になった。本当は農家になる予定だったが土地がなくて漁師になったという思い切りのよさ。
信頼のポイント選び
最初の1年は、右も左も分からず四苦八苦。
平成元年、遊漁船を始め、カツオ漁を教わろうとするが、師匠に船がカツオに使えないと指摘を受け造船所に言われるがまま、アルミの新船に乗り換えた。
しかし、その船も寄港場所の八丈島は当時整備が行き届いておらず、アルミの薄い船でベコベコになってしまったという。
そんな経緯から今の船は3代目。
エンジンや艤装を現金購入する豪快な船長だが、沖での舵取りは繊細。
釣り人がピンポイントに仕掛けを落とせる操船で、漁師経験をいかしたポイント選びには、他の船がついてくるほど。
厳しくも優しい愛のムチ
船上でのアナウンスは「いいとこに船つけたから早く入れろー」など強めの口調に聞こえるが、釣ってもらいたいからこその愛のムチ。
人柄のよさもあり、運転手時代の知り合いも来るほど。
一度行くと確かな腕とやさしい船長に会いたくなる。
<週刊つりニュース関東版 四家 /TSURINEWS編>
▼この船について
浜べ丸
エリア:茨城南エリア
出船港:利根川・波崎港