秋クロを堪能すべく、大分県南にある沖磯の鶴見磯で実釣してきた。大分県南のクロは活性が高いので、色々な仕掛けのチューニングを試して楽しんでみたいと思う。
期待の夕マヅメ!
期待の夕マヅメ。10mほど沖にまきエサを打って仕掛けを入れる。潮は緩やかな左流れの上げ潮。多少波はあるがウキ自体は安定しており、ぶれはない。
仕掛けがなじんだのだろう、ウキがゆっくりと沈んでいく。ミチイトは余り張らずに自然に流す。
するといきなりミチイトが弾けた。アタリだ!気持ちの良い引きが手元まで伝わる。
ゆっくりと浮かせたのは35cmほどで、この時期のクロでは立派なサイズだ。
2投目連続ヒット!
幸先良いぞ!と第2投を同じポイントへ。仕掛けがなじんでウキが沈み始め、しばらくミチイトを送っているとミチイトが走った。
軽くアワセを入れるとサオに乗り、軽いやり取りでぶり上げたのは28cmのクロ。
その後、つけエサがなくなり始めたので、ウキ止めの位置を2ヒロ半にしてみる。やはり、小っ葉サイズが多かった。
今回、この西海SPを半遊動で使用したが、ウキの穴の直径が大きい分、シモリ玉の小粒はウキの中で止まるようで、アタリがはっきりとでた。
潮の流れは、やや速い左流れだったが緩やかな流れなら、0号のガン玉なしでも面白いのでは?と思う。
一夜明けて
夜釣りのサバ釣りを堪能した翌22日は、ジャイロ-N LCを使う。サイズは0αを使いガン玉は打たないでウキ止めなしの全遊動仕掛けで使う。
先打ちまきエサを数杯入れてから仕掛けを投入。
風は右からやや強い風が吹いている。重心あるジャイロ-N LCは、風の抵抗もなくストレートにピンポイントで着水。
ウキがなじんでから、ウキに何の変化もなく海中で漂っている。つけエサがなくなったと感じ、仕掛けを回収。案の定つけエサはなかった。
このウキの特徴がこれであり、つけエサがなくなったのが分かる。
仕掛けのチューニング
今度は、ガン玉G8を2ヒロ半の所に打ち、同じように流してみた。
すると、仕掛けがなじんだかなと思っていると、ウキが視界から消え去る。軽くアワセを入れると、ギュ~ンと手応えがあり、かわいいブルーの瞳のクロがタモの中へ。
型は35cmくらいで、うれしい1尾だ。
同様の釣り方で、数尾のクロを連続で上げることができたので、ウキを0αからG4に替え、仕掛けを安定させた釣り方に変えてみる。
ウキの浮力と同じガン玉G4を2ヒロ半の所に打つ。潮は変わっていないので同様の流し方をする。仕掛けがなじんでもウキに変化はない。
15mほど流してから仕掛けを回収すると、つけエサは消えていた。
そこでガン玉を替えて、なじんだらウキが沈むように設定。流し方などは変えないで釣ってみる。
仕掛けがなじんだのだろう、ゆっくりとウキが沈んでいく。しばらく送っていたらミチイトが弾け、良い感じの引きだ。
やり取りを楽しみタモ入れしたのは30cmオーバーのクロ。
このころから右流れが強くなってきたので、そのままの仕掛けで通す。入れ食いとはいかないが連続してアタってくるクロを十分堪能できた。
今回使った西海SPとジャイロ‐N LCは、潮の速さによった使い分け、ガン玉の重要性、使い方など、まだまだ未知の可能性を持ったウキではないだろうか、さまざまな場面、状況下で釣ってみて、自分好みのウキになったらよいと思う。
<週刊つりニュース版 APC・田代智之 /TSURINEWS編>
出船場所:丹賀港