九州エリアで晩秋のメインターゲットと言えばチヌ(クロダイ)だ。冬に備え、食欲旺盛で釣れやすくなる。今回は初心者でも釣りやすい晩秋のチヌ釣りを解説していこう。
遠投勝負で実釣開始!
遠投勝負と初めから考えていたので30m付近をポイントと定め、すべての魚をより多く集めるために20杯ほどのまきエサを入れて第1投。
つけエサは、活性がある本命が1投目からでも良い反応をみせ、水深がある程度取れるエサ持ちイエローを選択。
仕掛けがなじみウキが沈み始め良い感じと思いながら張らず緩めずで落とし込んでいくが、上層から中層付近ではアタリはなく着底。
つけエサは付いている感じだったので、ある程度時間を置き縦の誘いを入れ、フォールしてミチイトを張ってやるとミチイトに違和感があり、サオ先に乗ってきたのでアワセを入れると本命ではない引きで30cmクラスのチャリコ(小ダイ)。
馬場くんにもチャリコが釣れ「いい感じやね」と2人で言いながら釣っていたが、本命のアタリはなく、つけエサが残ってくる。
本命リーチか?!
打ち返していると、馬場くんにアタリが連発してベラ。
しかし、ベラが釣れるということは沈みがあるのでナイスポイントと話し、もうそろそろと思いながら釣るが、あっという間に3時間が経過して昼すぎに。
若干右前から当て気味に左方向に流れていた潮が左沖方向に流れ始め良い感じとなる。
アタリは拾えないが、つけエサが取られるようになった数投目、つけエサが着底後、張らず緩めずで待っていると「ノ」の字を書いていたミチイトが若干伸びたが、また戻り再度伸びてまた戻りで終わり、状況を見るためにゆっくりと回収してみると、つけていたくわせオキアミ食い込みイエローが潰された感じになっていた。
〝ここは集中〟と思い先打ち、後打ちまきエサを丁寧に入れ、つけエサをローテーションして狙うが、ほかのつけエサは取られるばかりで反応なしの状態となったので、再度くわせオキアミ食い込みイエローをつけて投入。
ついにチヌのアタリが!
すると、同じ感じで仕掛けが入り、良い感じでミチイトが張れたと思っていると、今度は水面との接点部分のミチイトが少し変化した後、一気にサオ先をひったくっていくアタリ!
すかさずアワセを入れると本命の引き。
ゆっくりと引きを味わいながら浮かせてタモに手をやろうとした瞬間、ハリ外れ。
その後はまた同じ状況となり本命にたどりつけない。1時間ほどすぎたころ、再びつけエサが残るようになった。
すると、その状況を見逃さなかった馬場くんのサオが大きく曲がり、かなりの大型と感じたが、一時のやり取りの後にハリ外れ。
午後4時を回り、まきエサもなくなってきたので半分諦めながら釣っていると、馬場くんの方に変化があったようで集中して釣っている様子。
ついに価値ある本命チヌ!
すると会心のアタリが来たらしく、アワセを入れると本命の上品な引き。
慎重にゆっくりとやり取りしながら浮いてきたのは、きれいな魚体の本命チヌで、慎重にタモへ収めてフィニッシュ。
価値ある1尾を手にした馬場くん。
この魚を最後にまきエサも尽き、納竿とした。
実釣まとめ
これからは水温も低下していき良型に出会えるシーズンとなるので、ゆっくりと腰を据えて狙おう。
また、釣り場に少しゴミも見かけたので持ってきたゴミは必ず持ち帰るようにしてほしい。
<週刊つりニュース西部版 APC・宮原浩/TSURINEWS編>
潮の浦港