この時期は、昼間の方が潮が大きく動く。よってシーバスフィッシングもデイゲームの方が俄然面白くなる。今回は、千葉の村田川で真夏のデイゲームを楽しむ事にした。真夏の特有の暑さ対策にも触れてみたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
デイゲームのシーバスフィッシング
この時期は、昼間の方が潮が大きく動く。よってシーバスフィッシングもデイゲームの方が俄然面白くなる。
しかし、シーバスは夜に釣るものだという謎のセオリーがある。シーバスは夜行性というわけではないが、確かに夜の方が警戒心が薄れて昼間よりは釣りやすいように思う。だが、夜釣れるからと言ってもいつでも釣れるとは限らない。
実際、昼間は釣れて夜さっぱり…なんて事も多い。特に今の季節はそれに当てはまる。必ずではないが、本当にデイゲームの方が面白い時があるのだ。そこで今回は、千葉の村田川で真夏のデイゲームを楽しむ事にした。
村田川のシーバスポイント
まずは今回筆者が入ったポイント、村田川について陸っぱり目線から少しご紹介しよう。村田川は、あまり川幅がない小規模な河川だ。河口まで下るとそれなりに川幅もあり、河口は河口で昔から人気のあるエリアになる。
そこから上流へ登ると普通の小規模な河川になるが、比較的足場の良い河川敷が続くので、当然アングラーも多い。
上を国道が通る下流域の橋脚付近は、地形、流れ、ベイトの量、どれを取っても1級ポイントだが、一年中アングラーに攻められているためスレきっている。よっぽど条件が揃わない限りシーバスを釣るのは難しい。
今回筆者が釣りをしたのは、近くに学校や民家が立ち並ぶ上流域。JRの高架下の橋脚周りがポイントになるが、それ以外はぱっと見何も変化がないように見える。しかし、ここは護岸沿いの足元が浅く、干潮時には干上がる。真ん中の流心付近がかろうじて深いが、たかが知れている。
要するに全体的にかなり浅いのだ。その浅くて干上がるポイント付近にベイトが溜まるので、シーバスも足元付近に常に張り付いていると思われる。
足元で60cmシーバスがヒット
さて、実釣の模様だが、7月上旬のお昼過ぎ、1番陽の高い時間帯にポイントへ入る。かなり暑い。もはや初夏の暑さではない。これから潮が上げて来るが、まだかなり浅い。
ベイトは足元の護岸付近を高速で動き回っている。ハクかイワシかは分からないが、とにかく大量にいる。これはかなりチャンスとみた。この手のベイトは、潮が上げてしまうと深く潜ってしまい、見えなくなるからだ。
今回も8gのバイブレーションプラグを使う。対岸めがけて軽くキャスト。川幅がないのでこれで十分だ。そこで、沖へ投げて手前付近で巻スピードを落とすと、ガツンとヒット!でもこれは惜しくもフッキングせず。
さらに同じように手前のベイトがうろついている付近を中心に探ると、ピックアップ寸前でヒット!下から豪快に食って来た。なかなかの引きで上がって来たのは、60cm級の立派なシーバス。デイゲームでこの一匹は嬉しい。
その後もアタリはあるが乗らず、そうこうしているうちに天候が怪しくなり、ピカピカとカミナリがやって来たので惜しくも終了となった。
暑さ対策は橋脚下?
6月から7月は初夏とはいえ、最近は真夏本番の暑さだ。この日も数投するだけで、汗びっしょり。投げて巻いて、また投げる……真夏の炎天下でこれをやるのは正直危ない。
記事にしておいてなんだが、できるなら曇りの日を選んでほしい。そうも行かなければ、1番暑い時間帯を橋脚下で過ごす。または、少し投げたら橋脚下へ入り休憩する方が良い。橋脚の下はシェード(日陰)となり、実は好ポイントでもあるので、そこで粘ってもいい。真夏のデイゲームは橋脚下に入れるポイントをおすすめする。
河川のシーバスのデイゲームは、夜よりもアングラーも少なくて釣りやすい。そして、潮やポイントによっては夜より釣れる事もある。だからと言って、ついついシーバスゲームに熱くなり過ぎて、熱中症や天候の変化に気付かず危ない目に合わないように注意したい。
昼間の明るい時間帯に釣るシーバスは、夜に釣る時とはまた違う楽しさと迫力があるので、ぜひ一度楽しんでみてはいかがだろうか?
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
村田川