ボートでのフライフィッシングで64cm頭に大型ニジマス狙い撃ち【東古屋湖】

ボートでのフライフィッシングで64cm頭に大型ニジマス狙い撃ち【東古屋湖】

4月8日(土)、栃木県塩谷町にある東古屋湖を訪れた。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

アバター画像 TSURINEWS編集部

ルアー&フライ フライフィッシング

東古屋湖で大型ニジマス釣り

ここはダム湖を利用した巨大な管理釣り場で、鬼怒川漁協が管理している。解禁前に加えて、毎週定期的にレギュラーサイズと大型のニジマスを中心に放流が行なわれており、湖沼としてはかなり魚影が濃い。

ボートでのフライフィッシングで64cm頭に大型ニジマス狙い撃ち【東古屋湖】東古屋湖のポイント(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

ほかの湖沼に比べれば、50cm超級と出会える確率はかなり高く、岸釣りだけではなくボート釣りも楽しめる。また、水深2~3mの浅場から20mを超える深場まで探れるのもうれしい。

大型放流魚は浅場が鉄則

入漁券を購入し、ローボートを借りて出舟。上流部へ向かう。養殖された大型ニジマスは、放流されるとしばらくは浅場を好む。放流直後の養殖の大型を狙うには浅場が鉄則だ。

ボートでのフライフィッシングで64cm頭に大型ニジマス狙い撃ち【東古屋湖】フライフィッシングタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

私の場合、同湖ではインレットを狙う。キャンプ場前で、ウェーディングのフライマンに邪魔にならない場所にアンカリングして開始。しかしアタリはなく、静かな立ち上がり。1時間ほどして、やっと35cm級ニジマスが釣れた。

大型を釣るには根気とこだわり、そこに妥協はない。チビマス100尾よりも、50cm超級1尾が私のスタイルだ。徹底的に浅場でアピール重視の釣りをする。具体的には、大きくて遠くからでも視認しやすい色のフライで、アクションを加えながら大型マスにアピールしていく。

ラン&ガンで57.5cmニジマス

私の釣りは、大別するとラン&ガンか、回遊ルートで待ち伏せかの2択。いずれも、リスクの高い釣りだ。同湖では前者を、ホームである芦ノ湖では後者を中心に釣る。

浅場を中心にラン&ガンで探っていくと40cm、45cmとサイズアップ。狙いの50cm超が出ないので、最上流部の東古屋橋下流まで移動してアシ際を探る。

ボートでのフライフィッシングで64cm頭に大型ニジマス狙い撃ち【東古屋湖】東古屋湖・最上流部の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

しばらくして、3尾の大型が群れで泳ぐ姿を発見。泳ぐ先を想定してキャストし、鼻先にフライを通す。すると、一発でヒット。体をモジって抵抗するものの、激しい走りはなく、すんなりとネットイン。丸々とした57.5cmニジマスだ。ここでの大型は、この1尾だけ。

徐々に釣り下り、管理棟下流の松手沢ワンドに入る。ここはインレットの1つで、水が動くポイント。中央に陣取り、岸際を狙ってキャストを繰り返す。

64cm浮上&ヒレピンも顔見せ

しかし、1時間粘ってもアタリなし。ワンド入口で回遊待ちしてみるが、これもダメ。そこで、ワンド外の水深12m付近の中層を探る。

フォール中にサインが震えたので、空アワセを入れるとズドン、クネクネの反応。その後、一気に横走り。周りに障害物はないので走りたいだけ走らせ、止まったところで一気に寄せる。ボート脇に寄せてからも何度も走られたが、時間をかけてランディング。サイズアップの64cmニジマスだ。

午後は、下流域を中心に探ってみる。狙いは一貫して岸際の浅場から沖の中層。岬周りのカケアガリとワンド奥の浅場を中心に探っていく。

ボートでのフライフィッシングで64cm頭に大型ニジマス狙い撃ち【東古屋湖】東古屋湖のヒレピンニジマス(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

チビマスを追釣するが、なかなか大型には出会えない。それでも攻め続けると、15時すぎに待望のヒット。ヒレピンのきれいな52.5cmニジマスだった。

これを機に納竿。釣果は30~64cm16尾。管理釣り場としては少ない釣果だが、自然豊かなダム湖での釣りは気持ちがいい。50cm超を3尾釣れれば、上々の釣果だ。

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
東古屋湖
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年4月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。