夜の釣り場では「ライトで水面を照らしてはダメ」 理由と魚種毎の影響とは?

夜の釣り場では「ライトで水面を照らしてはダメ」 理由と魚種毎の影響とは?

夜釣りに必須のヘッドライト。手元の作業にマストだ。一方、「ヘッドライトで水面を照らすのはよくない」と、昔からよく言われる。魚が人の気配を察知し、散ってしまうというのだ。確かにそういう危険なシチュエーションはある。だが、すべてが悪いわけではない。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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水面を照らしてはダメなワケ

ちょっと考えれば不思議なもので、夜の魚は光に集まるというのに、ライトで照らすなとはどういうことか?なんて思ったりする。

夜の釣り場では「ライトで水面を照らしてはダメ」 理由と魚種毎の影響とは?光に魚が集まるのは捕食のため(提供:TSURINEWSライター井上海生)

しかしそれはそれで理解できていない話で、魚が光に集まるのは、その光によって海中の植物性プランクトンが光合成して殖え、そいつらを食べに小魚が入り、また別の大きな魚が入り、という理屈がある。よって、ヘッドライトで照らすのとは、まったく意味が異なる。

プレッシャーがかかる

ではなぜヘッドライトで水面を照らしてはいけないかというと、暗闇の中、瞬時に光を点滅させてしまうと、「怪しい」と思った魚にプレッシャーがかかってしまうからだ。人の気配を感じてしまう。だから釣れにくくなってしまうのだ。

シーバスは影響大

ヘッドライトでスレる魚は、基本的に、元の性格からして警戒心が高い魚である。たとえば表層のメバルや、シーバス。特に、何度も釣られている学習個体のシーバスへの影響は、かなり強烈なものがある。

これは、釣り場と水面の距離が近いほど影響が如実で、うっかり足元直下が海になっている居場所でやってしまうと、最悪の状況になってしまうことも……。そういう場所では、他のアングラーから注意を受けることもあるので気を付けたい。

夜の釣り場では「ライトで水面を照らしてはダメ」 理由と魚種毎の影響とは?夜の堤防で足元を照らすのはNG(提供:TSURINEWSライター井上海生)

まあ、釣り場はひとりのものではなく、初心者もいて当然なので、仮に、そんなことで声高に注意してくるアングラーがいたとすれば、それも別に褒められたものではないと思うが。

アジはそんなに気にしない?

光に反応するといえば、アジもそうだ。何よりアジは常夜灯下好みで、確実に他の魚より常夜灯下が反応がいい。どうかすると常夜灯下しか釣れないポイントもあるくらいだ。

では、アジもヘッドライトでその群れを照らすと良くないか?といえば、アジに関してはほとんどそういうことはないと筆者は思っている。そもそも常夜灯の光の範囲にいるアジは光に慣れているので、敏感な魚とは言っても、あまり気にすることはないだろう。

夜の釣り場では「ライトで水面を照らしてはダメ」 理由と魚種毎の影響とは?アジはヘッドライトを気にしない?(提供:TSURINEWSライター井上海生)

いつか聞いた話では、アジは、点滅する光が苦手だそうだ。正確なことは忘れてしまったが、数秒おきに点滅する光を嫌う習性があるらしい。人為的にそういう状況を作らなければ、特に問題はないだろう。

ちなみに筆者の経験では、ヘッドライトを点けっぱなしにしたまま、サーフの足元10cmくらいで3inch近いワームをアジが食ってきたことがある。夜のサイトフィッシングだった。それは偶然かもしれないが、本当にそれくらい光に適当な部分があるので大丈夫だ。

ボラにはある意味有効?

その他、ボラも光には敏感だ。私の印象として、ボラはヘッドライトの光を向けてやるとわっと散ってしまうので、一時的にその場を釣りやすくするには、むしろヘッドライトでの攻撃は武器になるかもしれない。

ただ、ボラの群れは巨大なものなので、なかなか一発で収まるものでもないのだが……。ワームにもちょいちょい食ってくるし、厄介な奴である。

水面に背を向ける

釣りとヘッドライトに関することでもうひとつ言えば、「ライトを点けて手元の操作をするときには、水面に背を向けること」、これは鉄則だ。どんな魚を狙っていても、いたずらに群れにプレッシャーをかけないように、ヘッドライトは必ず岸側を向いて点ける。

何度もワームを交換するときなど、面倒ではあるが、このやり方は身体にしみこませよう。特に渋い状況でヘッドライトの扱いを横着すると、余計に魚が遠ざかるので、注意したい。

<井上海生/TSURINEWSライター>