酷暑だった夏も終わり釣り好きには堪らないシーズン。秋磯はまだ海水温も高くクロ(メジナ・グレ)の活性も高いが、エサ取りや小っ葉グロも多くなかなか「大型クロの数釣り」というわけにはいかない。エサ取りや小っ葉グロをまきエサワークでかわしつつ良型といえる30cm超えのクロを手中に収めた時の喜びはクロ釣りのロマンでもあり楽しさのひとつだ。そんな秋磯フカセ釣りを紹介しよう。
①まきエサどう打つ?
渡船を利用した沖磯への釣行がメインとなる。瀬上がりして釣座を決めたら、まず足元にまきエサを打ちエサ取りの状況を確認しよう。
スズメダイ、フグなど足の遅いエサ取りの場合5m先に1杯、4m先に一杯、3m先に一杯と順次まきエサを打ち最終的には足元に多めのまきエサを打ってエサ取りの頭を完全にこちらへ向かせる。
その後20m以上は遠投で1杯のまきエサを打ち、まきエサが1ヒロほど沈下した頃合いをみて仕掛けを投入する(沈下していくまきエサに、つけエサが追いかけて行くイメージ)。最初から沖にまきエサを多く打ってしまうとエサ取りが広範囲に散ってしまいポイントを潰してしまうことになるので注意してほしい。
②仕掛けはいつ投入?
しばらく繰り返していると、エサ取りの下にクロがチラチラ見えてくると思う。
このクロの動きをよく観察して、どのサイズのクロがどの層で捕食しているかをよく見て仕掛け投入のタイミングを変える。
良型が水面近くまで食い上がってきているようならば、まきエサ投入の直後に仕掛けを投入。
やや深い層ならば、まきエサ投入からインターバルを10~20秒と間隔を空ける。
要はどの層でまきエサとつけエサを同調させ良型を仕留めるかが重要だ。
また、海を見渡し、潮目、泡溜まり、海面がざわついているなど何かしら変化のある場所を探して狙うが、この時も本命ポイントのまきエサは最小限で足元には常に多めのまきエサを打っておくこと。
③アタリはラインで取れ?!
遠投での全遊動はウキも見えにくくなるのでミチイトの動きでアタリを取る。
リールのベールはオープンにして指で軽くスプールのミチイトを押さえアタリを待つが、海面のミチイトが走りだし、魚のアタリが手元まで伝わってきてもリールのベールはそのままで、サオを立てた後にサオは曲がってくれるのでこのタイミングでベールを戻す。
後はクロの強引を楽しんで取り込むだけだ。
④これも大事なこと!
圧倒的に数が釣れ、小っ葉グロも多い時期だが食べる分だけキープして小さい魚はリリースしよう。いつまでもクロ釣りが楽しめるように心がけてほしい。
ライフジャッケット・キャップ・磯靴などを装着して安全対策をしっかり行いハイシーズンのクロ釣りを楽しもう。