秋磯クロ釣り初心者入門!釣るのに大事な4つのポイント【解説&実釣】

秋磯クロ釣り初心者入門!釣るのに大事な4つのポイント【解説&実釣】

酷暑だった夏も終わり釣り好きには堪らないシーズン。秋磯はまだ海水温も高くクロ(メジナ・グレ)の活性も高いが、エサ取りや小っ葉グロも多くなかなか「大型クロの数釣り」というわけにはいかない。エサ取りや小っ葉グロをまきエサワークでかわしつつ良型といえる30cm超えのクロを手中に収めた時の喜びはクロ釣りのロマンでもあり楽しさのひとつだ。そんな秋磯フカセ釣りを紹介しよう。

山口県のリアルタイム天気&風波情報

アバター画像 TSURINEWS編集部

海釣り 磯釣り

クロ釣りに快適な季節!

気候的にも季節風が吹く前で暑くもなく寒くもなく快適にクロ釣りが楽しめる季節。

秋磯クロ釣り初心者入門!釣るのに大事な4つのポイント【解説&実釣】

高水温でエサ取りや小っ葉グロが多い反面、エリアやポイントによっては尾長(オナガ)グロもアタってくるのも魅力的でさらにクロも脂が乗り始めおいしく頂ける最高の季節に突入する。

詳しい釣り方は後述し、まずは使用する道具や全遊動の仕掛け類から解説をしていこう。

クロ釣りのサオ(ロッド)

磯ザオの1~1.5号で長さは5mか5.3mのものを用意。通常は1号ザオで十分と思うが、潮切れが良く尾長グロがアタってくる可能性のあるポイントでは1.25~1.5号クラスのサオを使用すれば問題ない。

長さの選択は5mのサオの方が取り回しが良く扱いやすい。5.3mのサオは取り回しにくい面もあるが、5mのサオに比べ魚を浮かせるパワーは勝っている。

エサ取りと本命との分離がキーポイントになるが5.3mのサオの方が遠投力は勝り、5mのサオの方が手返ししやすいなど、各々の釣りスタイルに合わせて好みで使い分けよう。

クロ釣りのリール

秋磯クロ釣り初心者入門!釣るのに大事な4つのポイント【解説&実釣】タックル例

2000~3000番クラスのレバーブレーキ機能・ドラグ調整可能なスピニングタイプで1.5~1.75号のミチイトを100~150m巻けるもの。

レバーブレーキの用途は魚が急激に突っ込んでサオの角度が保てなくなった時、レバーを弛めミチイトを出し対応できること、さらに仕掛け交換の時ベールを開くことなく容易にミチイトが出せて手返しも良くなる。

クロ釣りのミチイト

ナイロン製のものを100~150m巻いておく。同じナイロン製のミチイトでもサスペンド系、フロート系と種類がありサスペンド系は沈み、フロート系は浮く。ミチイトが浮いていれば風や上潮の影響を受け仕掛けのなじみを阻害するが、この時期はサオ1本(約5m)以上の層を釣ることはほとんどないと思う。

従って視認性に優れているフロート系の方がミチイトが弾け飛ぶ爽快なアタリを楽しむことができる。風が強い状況ならサスペンド系のミチイトの方が有利になるので予備のスプールに巻いて持って行くことをお勧めする。

クロ狙いのハリス

1.5~1.7号クラスのフロロカーボン製のものがよく、ナイロン製のミチイトよりフロロカーボン製の方が比重があり仕掛けのなじみがよい。

前途している通りポイントによっては尾長グロがアタックしてくることも多いと思う。尾長グロと思われるハリス切れのバラシをしてしまったら迷わず2号クラスのハリスにチェンジしよう。

ハリスは7~8m取りハリから2~2ヒロ半の所にストッパーを付けハリスの中にウキを通す。仕掛け全体の潮なじみを良くするためと、つけエサの自然な沈下の演出が目的だ。

浅ダナ狙い時のウキ

この時期はクロの活性が高く浅い層(1~3mの間)でアタってくることが多い。
浅い層を狙うのでガン玉を打つ必要もほとんどない。

ウキは円錐タイプの0~00号を使用してハリスとハリ、つけエサの重さだけでなじませ、つけエサが中層の流れをつかむとウキもジワリジワリ沈んでいくようにセッティングする。

10g前後の自重があるウキを用い遠投も容易にできるものがよい。

クロ狙いのハリ

多くある仕掛け(小物)の中で唯一魚との接点になるので〝最も重要な小物〟との思いで気を使ってほしい。さまざまな形状のものが発売されているが重めのもの、軽めのもので3~6号までを用意しておけば問題ない。

フカセのクロ釣りはまきエサとつけエサの同調、カモフラージュが重要。多種用意して状況に応じて使い分けよう。

クロ釣りのまきエサ

前途している通りエサ取りも多い状況と思うので、本命とエサ取りを確実に分離するためにも多めに用意しておいた方が得策だろう。

基本はオキアミとアミ、クロ用の配合エサをムラなく混ぜ合わせ、海水を足して硬さを調節する。配合エサは集魚性に優れたもの、遠投性に優れたもの、拡散性に優れたものなどさまざまな特徴を持ったものが販売されているが、各特徴を生かした配合エサをバランス良く混ぜ合わせるのがコツ。

手前にエサ取りを寄せて本命はやや沖を狙う遠投気味が有効なので、オキアミは全解凍されたものよりも半解凍のものを用意し細かく刻んで配合エサと混ぜ合わせるようにする。

重要なのは水分調整で水を入れ過ぎると遠投が効かないまきエサになってしまうので、最終的には少量の水を足しながら手で混ぜるように心がけよう。

クロ狙いのつけエサ

まきエサに混ぜ合わせるオキアミの中から少量を取った生のオキアミや加工されたMサイズかSサイズのオキアミ、ボイル、エビのむき身などを用意してローテーションしながら狙っていく。

次ページでいよいよ釣り方紹介!