熊本は12月・1月と連続で雪が降る日があった。寒さ故に、しばらく釣りから遠ざかっていたが、2月に入り日中気温が15℃まで上昇。これだけ暖かいとそろそろアオリイカ接岸しないかな?という期待から通詞島へ向かった。エギング釣行の模様をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野口昭伸)
当日の状況
2月8日は満月回りの中潮。月明かりも充分、満潮は22時半過ぎである。現地到着したのは22時10分。
到着して気になったのは、いつもあれだけいたベイトが全くいなかったこと。2月4日に友人が向かった際はベイトありで、アオリイカ7杯の釣果だったらしい。一抹の不安を覚えつつ、釣りを開始した。
使用タックル
タックルは、ロッドはMebius86M、リールは17セフィアCI4+C3000SDHHG。PEライン0.8号にリーダー2号のセッティングで挑んだ。
エギはいつもの2種類だけ。エギ王KスーパーシャローとEZ-Qダートマスターである。
激流予想が外れ
到着した時間が潮止まり前だったため、潮流はまだ弱かった。通詞島は基本激流、私は激流で遠くまで流すエギングを心得ていたので、潮が遅いとかえってやりづらい。
さらに北風があってエギを遠くに送り込めないので困った。22時40分頃、遂に潮が止まった。このタイミングで風も少しだけ落ち着いた。こういう変化が出た時に釣れることも多いが、このタイミングでは釣れなかった。
23時に潮が動き出し、逆方向へ流れ始めた。今の釣り座では当て潮になり、釣りづらくなったので釣り座を逆方向へ向き直して釣り続ける。
置き竿にアオリイカがヒット
23時40分。私はようやくアオリイカ1杯目を手にしたのだが、私はこのヒットの直前、ポケットの小物を堤防に落としてしまっていた。そのため、キャスト後のエギを潮に任せて流し、置き竿して落とした道具を集めていた。集めている最中、竿先がビンビン振れていた。
「ようやくいつものような潮が流れ出したな」。ようやく道具回収が終わり、竿を握って糸フケを取ってみる。「ああ、この異様な重さ……根掛かりしたわ……」と思っていたら、急にジェット噴射!ここでやっとイカであることを認知したのだった。
身構えていなかったので心臓はバクバク。足抜けしないことを祈りながら丁寧に寄せる。さらに私を緊張させたのは、足元まで寄せたイカの後方にもう1杯見えたことだった。更に心臓が高鳴る。気持ちを静めつつ無事取り込み完了。
1030g手中に追尾も確認
取り込んだイカの写真を撮る前に、先ほど追尾していたイカが付近にいることを期待して、とりあえずエギを投げておく。写真を撮る間は再度置き竿するが、もう1杯が釣れることはなかった。落ち着いたタイミングで計ると1030gだった。
気になるのは釣れたイカよりも付いてきてたもう一杯のイカである。2月初めだが既に交接、産卵を意識しているのか?交接痕は無かったが気温上昇で浅場に寄っていたようだ。
強アピールのエギ
今回は置き竿している間に釣れていた。状況としてはフリーフォール中or既に着底してボトムステイだったはず。恐らく置き竿している時間が長かったので、ボトムステイであったと思われる。
もしボトムステイ中のヒットなのだとしたら、よっぽどアピール力のあるエギなんだろうと感じた。
<野口昭伸/TSURINEWSライター>
通詞島