豚の様に丸々と太った、1kg以上など、結論としては脂ノリノリの大きいサバを「豚サバ」と呼ぶ。シメサバ、塩サバにした味は至福というより他はない。この味を一度味わってしまった釣り人は必ずこの時期釣行する一目だ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
第三合同新生丸
今回お邪魔した船宿は、鴨川漁港の第三合同新生丸さん、カラースキャニングソナーを始めとした高性能設備を備えた大型船、座席には座布団、マグネット、船電源、個人用生簀、除菌液が揃っている至れり尽くせりの船宿、いつ乗船してもピカピカでとても気持ちが良い船だ。
また、豚サバのこの時期、オマツリを考えて片舷6名とする等、釣り人にとてもやさしいので超人気から予約がなかなか取れない為に早めに予約電話を入れることをお勧めする。
タックルと仕掛け
錘200号を背負える硬めの竿が良い。筆者はダイワDEEP ZONE 240-210にシーボーグ500MJ-ATとした。ロッドは少し硬めの方が取り回しがよい。リールは多点掛けしたサバをレバー全開の最速で、巻き上げるにはやはりダイワでは500番サイズが安心である。
仕掛け
仕掛けは北海道のホッケ五目で使用するパケ針と船宿仕掛けの2種類で試みた。
アピール度ではスキンパケを使用しているホッケ仕掛けに軍配は上がるように感じられたが、船宿仕掛け700円に対してホッケ仕掛けは2000円近くであり、サメがいない時にはかなり有効と思うが、コスパを考えると船宿仕掛けをお勧めする結果となった。ブランコ仕掛けのイカ角にも嫌なほどかかるので光っていればなんでも良いような気もするがこれからも研究してみたい。
豚サバ釣行
前日に第三合同新生丸の船長から漁場が遠いので四時集合と30分前倒しの連絡があった。船は3時半過ぎには岸壁に横付けされ岸壁の胴中あたりで受付が行われる。
ゴミは持ち帰りのためにゴミ袋、喫煙者には灰皿、ペットボトル氷を受け取り、予約順に決められた座席を教えて頂けるので早起きは不要、今回は右舷ミヨシから2番目となった。
当日のポイント
まだ夜明け前の4時20分に河岸払いとなり一路豚サバの漁場へと向かう船中、爆睡をしてエンジン音が静かになる頃目覚めると、既に陽は昇った6時20分、なんと2時間も走った勝浦沖であった。当日はうねりも風も穏やかで準備作業はとても楽である中、一投目が始まった。
1投目からサバ6点掛け
水深120m、80mから下でやってみてと200号の錘を投げ入れると80mを過ぎたあたりでふかせクラッチが入り竿はガクガクと揺さぶられていた。
追い食いを狙い幾度かの誘いとスロー巻き上げを行い、その後スピードモード最速巻き上げで上がってきたのは豚サバ混じりの6点がけ、手返しよくサバを外して再投入するとまたガクガク。