昨年に引き続き、今年も定期的に釣果情報および季節やターゲットに沿ったワンポイントアドバイスを紹介してきたいと思うので、2023年もよろしくお願い致します。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)
今時期はもっぱらヒラマサモード
12月いっぱいまではティップランとジギングのどちらかで案内することを基本としているが、かなり水温も下がってくる1月にもなればアオリイカの反応も悪くなってくるので、1月からのメインターゲットはヒラマサ一択である。冬時期の玄界灘の釣りといえば、ブリジギングのイメージを持っている方も多いと思うが、当船ではブリジギングでの案内はしていない。
ヒラマサの方がゲーム性も高く狙っていて楽しい、ブリジギングのメイン釣り場となる勝本沖や七里は遠くて行くだけで疲れる、そんな個人的な理由全開でジギング・キャスティングでヒラマサを追いかけている。もちろん、寒い冬の時期が旬な魚でもあるので、お土産的に狙ったりすることもあるが、今ではすっかり周知されているのか、ブリジギングでの予約の問い合わせはほとんどなくなった(笑)。
年末年始は厳しい中でも安定的な釣果
さて、話は少しさかのぼって12月から年始にかけての釣果となるが、12月は中旬ごろに強力な寒波が2つ直撃して2週間ほどまともに出船することができない状況が続いていた。ようやく海が落ち着いたのが12月27日からで、決して胸を張って好釣果と言えるわけではなかったが、ヤズを交えながらヒラマサは安定的な釣果であった。
年が明けた年始は、早々に体調を崩してしまい初出船となったのが1月11日。全体的な釣果としては、思ったよりヤズがヒットすることも少なく、ヒラマサの方が年末と似たり寄ったりな釣果だが、パターン的なものには変化があり、マイクロベイトにやや苦戦し、釣れる人と釣れない人の釣果が分かれる形となった。
マイクロベイト攻略のコツ
マイクロベイトパターンといえば春のヒラマサのパターン。意外と知らない人も多いが、3~4月シーズンはマイクロベイトパターンの攻略が不可欠となるが、年末年始、特に年始は明らかに春のパターンと酷似したシチュエーションであった。
具体的にいえば、マイクロベイトパターン時はバイト時の吸い込みがとにかく弱い。食い気があるなしの話ではなく、単純にショートバイトになってしまう。このパターンの有効な手段としては、あまりジグを横方向に激しく動かさずに縦方向のアクションで、かつしっかりと上のレンジまで誘うことが重要となる。
横方向の動きだと吸い込みが弱いため空バイトになってしまう。また、ヒラマサ自体の食い気はあるので、下からルアーを追って追ってきて、かなり上のレンジでバイトしてくることも多く、例えば水深50mのポイントでも30~40m上まで誘ったところでヒットするといったこともザラにある。