秋が次第に深まってきて、もうすぐ紅葉シーズンに突入する。埼玉県入間郡毛呂山町にある鎌北湖は、埼玉西部を代表する準山上湖で紅葉の名所でもある。陸釣りメインだが、度重なる放流で魚影は濃く良型の数釣りが楽しめる。実は同湖は2019年秋から耐震工事が予定されていて、数年間は釣りができなくなる(工事後に釣りは再開できる予定)。ならば、いまのうちに、思う存分に楽しんでおこうではないか。
乙女湖こと鎌北湖
鎌北湖は別名「乙女湖」とも呼ばれる昭和10年にできた農業用貯水池。周囲は約2.3kmで徒歩ならば湖を一周できる。
水位は最深部で約20mあるが、釣りは陸っぱりからのみ可能で、ポイントは各所に設置された桟橋がメイン。
20年ほど前に行われた改修工事以前は、魚影こそ少ないがどちらかというと大型が狙える釣り場だった。だが、工事後は多くの放流のおかげで型よりも数釣りを楽しめるイメージの釣り場になった。
現在は放流ベラも含めて比較的良型が主体となり、尺前後の元気ベラから40cm級までが釣れるようになった。嬉しいのは、ヘラが大型化しても魚影の濃さは変わらないので、良型の数釣りが楽しめること。
チョウチン釣りのポイント
陸釣りがメインと言っても場所によってはチョウチン釣りが可能なポイントもあり、浅ダナ狙いの宙釣りから竿いっぱいのチョウチン釣り、さらには底釣りと多様な釣り方で楽しめるのも魅力の1つ。
ちなみにチョウチン釣りが可能な代表的ポイントとしては、桜並木方面のツゲの木前や、第一ワンドと第二ワンド間の一部。
他にもいくつかあるが、ピンポイントな小場所もあるので説明はやや難しい。
基本的には宙から底釣りまで、どのタナでも楽しめるので、引きの強いヒレピンの美ベラの数釣りをぜひ堪能してほしい。
耐震工事で釣り台必須
2019年秋から耐震工事のため、約3年間の予定で釣り場が閉鎖されることになっている。
現状では工事後に釣りも再開予定となっているが、ちょうどこの記事が出るころには、10月中旬から11月頭まで工事のための地質調査で満水位から約2mほど水位を落としている。
このため、桟橋からの釣りはほぼ不可能で桟橋の下に釣り台を置いての釣りになる。地質調査終了後でもまとまった雨が降らないかぎり、すぐに満水には戻らず、釣行時は釣り台が必要になるので注意。
鎌北湖の水位情報に関しては、埼玉県毛呂山町のHPに記載してあるので釣行の参考にするといい。