解禁から好調を維持し、数・型ともに例年以上の釣果で盛り上がる茨城のヒラメ釣り。12月13日(火)、日立港久慈漁港の釣友丸にも、この時期を待ちわびていたファンが集まった。私も年間を通して各地へヒラメ狙いに出かけるフリークだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・菅野順也)
釣友丸でヒラメ釣り
5時30分、水深27mのポイントに到着。若林正行船長のゴーサインで、生きエサにハリを掛けて投入。近況ではマイワシが不漁で、当日のエサはマイワシ・アジ・サバの混合。
周辺が暗いうちはアタリが遠かったものの、水平線のかなたが白み始めると、左舷2番の竿が曲がった。ヤリイカとヒラメ釣りがお気に入りの橋本竜英さん(宇都宮市)は「ヒラメ釣りは魚との駆け引きがおもしろさですね。やり込むほど答えが遠くなり、ハマります。マイワシにきましたよ」と、船中一番乗りで良型をキャッチ。
続けて、アジ&サバを使用した私の竿にもアタリが伝わった。竿を持ち上げて間合いを詰める。「ゴツゴツ」と走り出してハリ掛かりに成功。2kg級を連続キャッチできた。
船長にうまく釣るコツをうかがうと「とくにコツはありません。ただ、大きなアワセや誘いはしないで、普通のヒラメ釣りをしてください。魚影の濃いポイントですから、生きエサを泳がせていれば食いついてきますよ」とのこと。
良型本命続々登場
日が昇ると、魚の食い気も上がってきた。ヒラメ釣り歴50年以上の高山義雄さん(水戸市)は「今までのベストは10kg。ヒラメ釣りはドラグが滑って悪戦苦闘するのが醍醐味ですね。まだまだ大きいのを狙いますよ」とのことだが、この日も3kg級を浮上させた。
ヒラメ釣りは毎年欠かさないという荒川繁さん(下都賀郡)は「私はアタリを目で見るのが好きで、置き竿がメインです。静かに待っていて、いきなり絞り込まれた瞬間がたまりませんね」と、竿の曲がりを見届けて1尾追加。