2022年の竿納めはオデコ覚悟のうえでオニカサゴを狙うことにした。待ちに待った12月17日(土)、妻と沼津港の船宿「城」から出船。2人とも本命をゲット!さらに嬉しいゲストまで登場して最高の竿納めとすることができたのでリポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
レクチャー時にウッカリカサゴがヒット
出船して20分ほどでポイントに到着。筆者は妻と自分の二人分のタックルの準備をしなくてはならずかなり焦った。船長の合図で第1投。水深は135m。妻はオニカサゴ釣り2回目だが、念のために彼女のレンタルロッドで改めてレクチャーすることにした。
「タナは1mにしてみよう」と言って誘ったその瞬間アタリが出た。竿を大きく上にあげて聞きアワせるとガツンという手応え。根掛かりだ……。「何だ、根掛かりか……」と思いながらイトを手繰ると外れたので電動リールの巻き上げスイッチをON。
意外や意外……。何か手応えを感じる。しかも強烈だ。グングンと強い引きにハラハラドキドキ。しかし上がってきたのはウッカリカサゴ(カンコ)。
本命ではないものの、食べ応えバッチリな大きさなのでアフターフィッシングが楽しみになってきた。
妻がユメカサゴとオニカサゴの一荷
ポイントに到着したころから妻は「気持ちが悪い」と言っていたが、遂に本格的な船酔いになってしまったようだ……。アネロンを渡したが時既に遅し。夏に下田からキンメを釣りに行った時の二の舞かと心配になったが、しばらくすると回復。「竿納めにダウンしていられない」と気合で乗り切った。
彼女をふと見ると電動リールを巻き始めている。「アタリあった?」と聞くと「何かコツン」ときたみたいと言っている。「マジか!?」と思いながらもやり取りを見ていると水面にダブルで何かが付いている。無事に取り込んだのは小型のオニカサゴとユメカサゴ(この時はオニカサゴとは気が付かず……)。エサを尋ねると生サバとのこと。
クロムツも顔出し
しばらくすると再び彼女が無言でリールを巻きだした。釣り上げた魚を見て「何この魚?」と言っているので、「クロムツだよ」と教えると満面の笑み。
船長もクロムツが釣れたのには少し驚いていた様子だった。さらにポイントを移動後にもクロムツを追釣していた。
市販品の仕掛けでユメカサゴ
右舷の方々も次々に本命をゲットしている様子で賑わっている。しかし筆者はアタリすらない状態が続き焦りだす……。そこで彼女の市販仕掛けに付いているタコベイトのような派手目なアクセサリーが効果的なのかと思い、シンプルな自作の仕掛けからアピール力の高い市販の仕掛けにチェンジしてみることにした(タックル図参照)。
するとすぐにアタリが訪れた。しかしこれはユメカサゴの一荷。
それを見ていた船長が「ユメカサゴが釣れるのはタナが低いから。上げた方がいいかも」とのアドバイスをくれたので、それまで1mにタナ取りをしていたが1.5~1.8mくらいに上げてみることにした。
オニカサゴ一荷釣り
タナを小まめに取り直していると落とし込んだ瞬間にアタリがきた。アタリ連発で楽しい。今度こそオニカサゴかと思ったが当日2匹目のウッカリカサゴだった……。
しかし次の投入でオニカサゴを一荷釣り。
小型ながら本命をゲットして一安心(自作の仕掛けより市販品の方が釣れて複雑な心境だが……)。そのころ、妻はヒメを釣り上げる。
オニカサゴサイズアップに満足
数投後に、再びアタリが訪れた。水面に浮上したのは、またも綺麗な朱色の本命だ。しかもそれなりの大きさでテンションが上がる。船長にタモ取りしてもらって無事にゲット。
エサを確認すると生サバに掛かっていた。夕飯の「しゃぶしゃぶ」が目に浮かぶ。その後も持ち込んだエサを色々試してみたが効果はなく、11時半に沖上がりとなった。
港には大船長がお出迎えで、妻は元気そうなお顔が拝めて喜んでいた。