ほとんど必然的にくるので、もはや偶然ともいえない、冬のライトゲームの大型襲来。チヌ、そしてシーバス。たまにボラ混じり。この中であきらめなければ仕方ないのがボラだが、取れてしまうこともある。すべてのアクシデント大型魚は、ただひとつの心構えで取れる。ドラグだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ライトラインではドラグで体力を削る
さて、やっとドラグのところまで話がきた。
このような大型魚をフィネスで弱らせて取るには、ただひとつ、リールのドラグが武器となる。PEライン0.3号を張っていても魚が有利の条件なので、対等にやろうとして釣り人が勝てるものではない。ドラグを緩めに出して、魚を泳がせて体力を削ろう。
居着きのトレードマークともいえる身が白い魚は、基本的に回遊しないため(それゆえに身が白いともいわれる)、根本的に体力がない。だからドラグを出して泳がせれば、確実に弱っていく。年無しのチヌや80cm以上のシーバスがくれば、15分くらいかかることもあるが、逆にいえば時間をかければ必ず寄せて取れる。
ややこしいのがシーバスの場合はエラ洗いがあることと、どちらも根潜りする魚であることだが、そうなったら仕方ない。
外れても仕方ない
アクシデントで襲来する大型魚は、まあ、取れたらラッキーだという気持ちで臨もう。こちらの心構えとして、春にシーバスはバチ抜けで、夏にチヌは本格的に取れる。そのときはタモを持っていくので、もうちょいいいラインシステムを組む。冬の大型魚は、事故みたいなものだ。気持ちをラクにして挑もう。
<井上海生/TSURINEWSライター>