酷暑の夏が終わり、秋の好シーズンに突入したマダイ。内房勝山沖では、コマセ釣りで連日大型を含みマダイが上がっている。9月後半、庄幸丸にて取材を行った。
大ダイ登場!
船長はアタリが減るとていねいに回し直す。それに答えようと、置き竿にする人は少なく、手持ちで誘い続ける。
間違いなくこの釣り場に潜むであろう大ダイにそなえて、丸山さんはこまめにハリのチモトをチェック。
すると、ハリスごと交換していた竿が海面に突き刺さる。
「大きいよ、竿を下げるとバレるからね。集中して」と操舵室から檄が飛ぶ。
手動で慎重に間合いを詰めていく。両隣は仕掛けを上げて慎重に見守る。やがて海面に姿を見せた深みを帯びた赤い魚体が船長のタモに入り、周囲からも喝采。
後検量で5.8kg。自己記録更新の大ダイ。
「これがあるからまた来たくなっちゃうんだよ。やっぱりハリスを交換したのが正解だった」と、大型の引きに耐えた仕掛けを再び新品に交換しながら話してくれた。
千載一遇を逃さずものにしたメモリアルフィッシュだ。
青物らしきヒットも?
正午すぎ、最後まで誘い続けていた中村さんに再びアタり、「一番満足できるサイズだよ」と、2kg級を追加。
続けて丸山さんに痛烈な引きがきた瞬間、チモトからハリス切れ。別船に乗っていた釣り人の話では、前日にワラサがヒットした場面もあったそうで、青物の可能性が高そうだ。