新月大潮回り。今年の真夏最後の、とも言えるかもしれない。高水温と窒素不足で死の海と化している大阪湾奥は見切って、泉南へ車を走らせた。新しく買い換えたハイブリッドカーの燃費がリッター20kmを超えてきた。これはいい予感、と思いつつタチウオワインドだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
海では多くの釣り物の活性が上がる新月大潮回り。17時からエントリーして、夕暮れを待つ。明かりのある漁港を背に、そこにイワシが入ってくるタイミング、そのイワシを追いかけてタチウオが捕食し始める時合いを待った。風は2m程度南からのフォロー、飛距離が出て、サオ抜けポイントも狙える。
30cm級カマスから顔出し
前回の中潮回りで学んだことには、タチウオの時間は短い。そのあとはイカになってしまうようだ(つまり、おそらくタチウオのメインベイトが新子イカではない)。そのときを待ってメタルジグなどで探る。
思わぬロストをこいて、反省。どこも根が荒くないポイントだと思ったが、引っ掛かるところを見つけた。ここはワインドでは狙わないことにしよう、と見当をつけていく。
日没後、残照の時間からイワシが入ってきて海がざわつき始めた。ファーストヒットはカマス。30cm程度。実はアジングでも釣っているが、外向きの海を回遊している群れは少しサイズが大きいようだ。
タチウオが連発
そのあと、タチウオが連発。3ジャーク1フォール3秒程度で、ジャーキングの最中か、フォールでも食うので気が抜けない。バチッと決まったフッキングもいくつかあり、爽快だった。
絞めこむような引き、抜き上げるときに光る銀色の身体。獰猛そうな顔つき。こいつに釣り勝ったと思うと喜びがこみ上げてくる。30分弱と短い時間だったが、8匹仕留めた。
すべて指3本、1つは3.5本くらい。私の指がでかいからちょっと小さく見えるのか、なんて言い訳もしたくなるけれど、まあ大きくない。
ちなみにこの日は前回の釣行で釣り溜めたタチウオがまだ自宅の冷蔵庫に余っている状況だったので、オールリリースの予定できたが、途中から隣のアングラーがもらってくれるとのことで、クーラーボックスをお借りした。
上の写真のような画像のイカも釣れているらしい。ケンサキ、アオリ。2号エギくらいのようだ。
「巻きパターン」にならない
前回から「どうかな?」と思っていたことだが、この晩夏のタチウオは、ワインドの後、食いが悪くなったときに試す「巻きの釣り」に反応しない。タチウオは大体ワインドで釣りきってから、巻きパターンで2匹くらいは追加できる。そのためにワームも用意しているのだが(ちなみにグローのジグヘッドは同じものを使っている)。巻きパターンにならないのは残念だ。もちろん私が何か間違っている可能性もある。
夕マヅメからの釣りなので、時合い前のメタルジグの釣りは、反応がなくても仕方ないかなと思っている。それにタチウオはメタルジグ30g級くらいからしか、シルエット的にアピール不足であまり食ってこない。私が使用しているライトゲーム最強レベルのタックルで投げられるのはせいぜい24gくらいなので、メタルの釣りが好きな方は、やはり専用のタックルを組んでいくといいと思う。