リバーシーバスゲームでの怖い話 流れてきた大きくて柔らかい物とは?

リバーシーバスゲームでの怖い話 流れてきた大きくて柔らかい物とは?

昼も夜も釣れるシーバスであるが、浅瀬に入ってくるアクティブなシーバスをルアーで狙う場合はやはり夜の方が釣りやすい。河川に入ってくる魚を狙う場合はウェーダーという胴長を履いて、腰近くまで水に浸かりながら釣りをすることも多い。この話はそんなある日の体験談である。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

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檜垣修平

こんにちは。檜垣修平と申します。海でのルアーフィッシングをメインにシーバス、メバルと遊んでおります!オールリリース派です。よろしくお願いします( ・∇・)

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ショア ソルトルアー

少し涼しい夏の夜

愛知県の某河川。当時私は釣具店勤務であったため、平日が休みのことが多かった。平日休みのいいところは人気釣り場であっても比較的簡単にエントリーできること。この日は地元のコアアングラーは知っているがあまりメジャーではないポイントに入水した。

運よく誰も居らず、貸切の状態だった。日が沈むころにウェーダーを履いていそいそと釣りを開始した。この日も暑い日だったが、日没後は少し涼しく、川の水も心地よい。

満潮から少し経ったころで、水かさはまだ高いが十分釣りのできる潮位だった。自分の背後はすぐ背の高い葦が生えており、時たまヌートリアやカニなんかがカサカサと音を立てている。これはいつものことなのでもはや気にもならない。

上流から色々と流れてくる

夏の時期の河川は台風の影響があったりして結構ゴミが多い。満潮を過ぎてしっかりと下げ潮が効き始めると、上流から千切れた草や木の枝等が流されてくる。

日が暮れて完全に暗くなると周りは真っ暗。少し上流に掛かる橋の灯りが微かに届いている。暗くなると、ダンゴ状になっていたイナッコ達がざわつき始め、その下にいるシーバスが突き上げ始めた。

もう間もなくで時合いになるか?というようなタイミングで、腰まで水に浸かっている自分の腰右側面辺りに重くて大きい、軟らかい何かがぶつかった。

リバーシーバスゲームでの怖い話 流れてきた大きくて柔らかい物とは?河口でウェーディング(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

重くて大きい柔らかい何か

上流から流されてきたであろう何かがぶつかり、若干バランスを崩した。もちろんヘッドライトは消しているし、周りに光源はないので何がぶつかったのかはその瞬間はわからない。

なんか大きなものが自分の右横に浮いているのである。木やポリタンクではない、ちょっと柔らかい感触なのである。色々と脳裏によぎった。釣り人が流されて……というニュースは珍しくないし、つい最近この川でそういう悲しい事故があったのも知っている。もし生き物だとしてもこの重量感、アカエイだとすればかなりの大物。どちらにせよ嬉しいことではない。

ついに自分にもこの日が来てしまったのかと思いながらライトを照らすと、巨大な白いモノが浮いていた。上流で力尽きたのだろう、1mはあろうかというまるまるとした巨大な巨大なコイがひっくり返っていた。

良かった……コイで。誰も見ていないが頭の中で胸を撫で下ろしながら平静を装い釣りを続行。もう間もなくで時合いがくるはずである。

が、恐ろしい事になんと結果はボウズであった。

<檜垣修平/TSURINEWSライター>