アカムツと対面したいと7月28日(木)、茨城鹿島新港の桜井丸を訪れた。船中の釣果は21~32cmアカムツ0~2尾。私は本命には恵まれなかったものの、良型アラに大型ウスメバル2尾、ドンコ、ムシガレイ、ユメカサゴ、ゴマサバなども加え十分な土産を確保できた釣行の模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・大村隆)
移動繰り返しポツリポツリ
船長は海底の状況を常に観察し、ポイントが外れると、すかさず移動。ここぞと思うポイントを次々に探っていく。そのたびに、ポツリポツリながらも紅色の美しい魚体が取り込まれていく。
右舷胴の間に座る阿部さんは片時も竿を手から離さず、誘いをかけ、時には魚がエサをくわえるチャンスを与えるためのポーズを入れている。
「おっ、これは本命のアタリだよ」。アカムツは残り40~30mに差しかかると、グッグィンと盛んに暴れるから判明しやすい。案の定、2尾目となるナイスサイズのアカムツを取り込んだ阿部さんは魚を掲げてくれた。
ゲストも多彩
本命のみならず、ウスメバル、ユメカサゴ、ムシガレイ、ドンコなどが取り込まれていく。
ムシガレイ、ドンコはベタ底にいるので、これらがひん繁に掛かるようなら、タナが低すぎる。ステイトを長くしてタナを少し上げるといい。
船中本命が次々浮上
右舷ミヨシで竿を振る山田さん(八千代町)は同宿での釣り物は何でもやってきたが、アカムツだけは初チャレンジとのこと。
大型ウスメバルを取り込んだ直後、本命らしきアタリが竿先を叩いた。慎重に巻き上げると、紅色の美しい魚体が浮上。初対面の魚を掲げてくれた山田さんは満面の笑み。
左舷ミヨシの星野さん(つくば市)も2尾目となる本命をカメラへ向けてくれ「アカムツの盛期はこれから、序の口としてはまあまあだね」とベテランの弁。
40cm超のアラも好調
私も本命の顔が見たいと釣り座に戻り、懸命に竿を振っていると「おっ、いいのがきたね」との声に再び左舷に行くと、胴の間に座る紅一点・関口さん(境町)がキロオーバー40cm超のこれまた高級魚のアラを取り込んだところだ。
魚を掲げてくれた関口さんは「沖釣りは何でもやるが、なかでもひとつテンヤマダイが大好き。微細なアタリを捉えてアワセが決まった時の快感は何ものにも代えがたい。今日は美味魚をターゲットに出かけてきたので念願が叶いよかった」とニッコリ。
彼女はこの後、本命に加え、同サイズのアラを追釣したのだからお見事。