7月12日、福井県・美浜町日向港から出船する遊漁船で、マイカの半夜便に出かけた。当日は釣友の熊澤さん、吉原さんと一緒に向かう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・鈴木利夫)
マイカ狙いイカメタル釣行
若狭湾のマイカはベストシーズン。現地に到着すると、予想通り大勢のアングラーでにぎわっていた。
この日の予報は小雨模様だ。午後5時に受付を終え、私たちは抽選で左舷ミヨシから並んで座った。この日全員イカメタルのようだ。
午後6時に出船し、日向沖に向かう。航程40分ほどでエンジン音がスローになる。潮が速いようで、パラシュートアンカーが投下された。やがて船長から「水深80m、鉛スッテ20号。タナ30~50mで誘ってください」とアナウンスが流れた。
新子サイズ顔見せ
大きなウネリで船の横揺れが激しく、集魚灯がつくまでは誰のサオも曲がらない。やがてマイカがヒットしたタナが放送された。そんななか私に35mでイカパンチ。直後にサオが突っ込む。吉原さんにヒットレンジを伝える。やがて船下からマイカが浮上。一気に抜き上げ、新子サイズのマイカを取り込んだ。
吉原さんも大きくアワセを入れるが、巻き上げるとゲソだけがカンナに残っていた。8時を過ぎたころからウネリが収まり、曇天になってきた。船長からは「鉛スッテ15号でもいいです」。
良型交えてツ抜け達成
ここから20~35mの浅ダナ狙いに切り替える。私は鉛スッテを15号に替え、シェイクを続けるとサオが大きく弧を描いた。ズッシリとした重量感はうれしい。ゆっくり巻き上げると、海面下からガッツリとエギを抱いた良型マイカが浮上してきた。
この日は頻繁にアタリが出るわけではなく、吉原さんも悪戦苦闘しながらマイカを仕留めている。25m付近でイカパンチが連続したので、そのタナに狙いを定めて我慢して待つ。やがてマイカが連発で乗り始めた。
ここで沖上がり1時間前のアナウンス。なんとかツ抜けは達成したい。ところが上空から満月が見え隠れする。これは想定外だ。そんななかでも良型のマイカを仕留め、かわいい新子マイカも交じってなんとかツ抜けを達成した。