8月末に、週刊つりニュース関西版にて「カワズのひとり言」を連載している新宅功治さんと釣行した。新宅さんは「ウキの誘い釣り」という、独自のスタイルを構築されており、前年はなんと年間で750匹のタチウオを釣り上げたとのこと。今回はそんな新宅さんの釣りメソッドを解説しつつ、釣行の様子をレポートしたい。
ウキ誘い釣りメソッド
新宅さんの「ウキの誘い釣り」は、誘いながら深ダナから浅ダナへ仕掛けを動かしていく釣り。
手順を簡単に説明すると
1.遠投
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2.サオを潮上へ向ける
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3.仕掛けがなじむまで待つ
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4.サオ先をそのままにして、ゆっくりと巻く
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5.タナを上げる時には少し速く巻く。
基本はこの繰り返しで、たまに仕掛けを止めたり、タナを戻したりする。
つまり、ウキ釣りに変化を付けることでアピールしていくのだ。タチウオは上を向いてエサを待っているので、誘いによる仕掛けの上下時、特に仕掛けが落ちていく(フォール)時にヒットすることが多い。
アワセ方
エサ釣りは食わせる釣りなので、早アワセは厳禁。
新宅さんはウキが海中に引きずり込まれてからも、「ヒラメ40」まではいかないまでも、かなりの時間をかけて食わせ、タチウオを掛けていた。
終始連発!
この時期はタチウオの型が小さい(指2~3本弱)ので、食いが浅い。しかしアタリは2ヒロ半~3ヒロでかなり頻繁にあり、立て続けに8投8ヒット。
この日、中川けい子さんもテンヤでヒット連発!
使用したテンヤだが、中川さんはチャタータイプで『ケミホタル25/ルミカ』をテンヤに直接セット。
中層~上層で終始アタリがあり、誘いをかけてもタダ巻きでも頻繁に食ってきていた。
後半、テンヤにブレードを付け、スロー巻きでアタリをキャッチ。なんと着水からカウント1、2でアタリがあったそうだ。
この日は名人の妙技を拝見し、タチウオ釣りの奥深さを体験できた夏の夜であった。
<週刊つりニュース関西版 平塚悠介/TSURINEWS編>
貝塚人工島