静岡県にある御前崎の南南東20海里に位置する金洲は、大型のハタ類やカンパチが生息し、カツオやキメジなども回遊する豊かなフィールドだ。今夏もカツオの群れが入り、良い型のホウキハタやマハタ、マダイもキャッチされている。7月8日、静岡県の御前崎港から出船している第15増福丸に乗り、同海域のジギングとタイラバの様子を追った。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
金洲でタイラバ&ジギング釣行
第15増福丸は午前4時すぎに出船。金洲は遠いため未明のうちに出船となる。1時間40分ほどの航程を経て、金洲の北端に到着。
まず、海底の岩山の斜面、水深130mから、その頂上60mまでを撫でるように探っていく。潮流が3~4ktと速いためジグは最低300g、タイラバはタングステンの200g以上でのスタートとなった。
ひと流し目から良型マダイ
ほどなくして、左舷胴の間の奥さん、その逆現の今瀬さんと続けてヒット。上がったのは60~70cm級のマダイ。沿岸なら大ダイと呼べるサイズだが、ここではアベレージサイズだ。ひと流し目から快調なスタートとなり、期待が高まる。
ナブラ狙いでカツオ登場
直後、少し離れた場所にトリヤマが発生し、船はそこへ急行する。ナブラの進行方向の先に船が着けられると、各自キャスティングとジギングに分かれ、カツオを狙った。
しばらくして奥さんにヒット。上がったのは型は小ぶりだが本命のカツオだ。このまま連鎖と期待したが、トリヤマの移動速度が速く、追加の無いままカツオは沈んでしまった。
タイラバで大型魚
その後、瀬周りを探っては、良いトリヤマが出ると船を着け、上層でカツオを、下層でベイトの群れの下に着くマダイを狙う釣りが展開された。
しかし、ベイトボールには大きなサバの群れも着いており、フォール中にこれがヒットし、なかなか思うように攻め切れない。
一方で、タイラバ組のほうは、サバの攻撃を避けやすいようで、今瀬さんが再びマダイを、國谷さんがブリをキャッチするなど、大型魚のヒットが続いた。
御前崎沖タイラバの特徴
同船のタイラバは、ジギングと並行して楽しむ場合船を立てて行う。ジギングとタイラバ両方のスタイルをケースバイケースで楽しみたい人に合わせたプランとなっている。
御前崎沖のタイラバは、ハタ類や大型のカサゴも良いターゲット。マダイにこだわらないのなら、バーチカルタイラバという方法は岩礁の際を攻めやすいので、ボトムフィッシュ狙いには有効な方法だ。
大型だけでなくイサキやウメイロも
その後、船では再びマダイがキャッチされ、大型のカサゴも顔を見せた。
カンパチや大型のハタ類は残念ながら顔を見せなかったが、先週には7kgのカンパチや4kg超のホウキハタやマハタがキャッチされており、条件さえ整えばこれらの魚と出会えるだろう。
なお、大物に目が行きがちの当フィールドだが、特大イサキのほか、ウメイロやヒメダイなど料亭御用達の美味な高級魚も魅力。
SLJやバチコンで狙えるので、お土産のレパートリーを増やしたい人はぜひ挑戦してほしい。詳細については同船まで問い合わせを。