夏の投げ釣りの本命シロギス。私の現在の拠点周辺となる愛知や三重では船だけでなく陸っぱりからも釣果が聞こえてきている。今回は7月3日に三重県津市の砂浜から初心者彼女と2人でキス釣りを楽しんだ模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)
最近の様子とシロギス釣り
各地から聞こえるシロギスの釣果に釣られた私。普段は釣りをしない私の彼女だが、ふと釣りに誘ってみると行くとのこと。ここ数日は危険なほどの猛暑であり、そんな中釣れないと「釣りなんてもうしない」と言われかねない。そんな事態を避けるためにもポイント選びは慎重にしたいところだ。
思えば私は好調の坂を転げ落ち、現在絶不調のど真ん中を爆進中。春に相模湾のヒラメ船で外した辺りから福井のヒラマサ狙いのロックショアで外し、西伊豆の青物狙いのロックショア、底物でも外すなどと何をやっても釣れていない。直近でも「今なら絶っ対釣れるよ!」と言われたチニングでボウズをくらっている。
釣行直前のシロギス釣りでは愛知県内では渥美半島、知多半島、三河湾、三重でも鈴鹿や津など各所から釣果が聞こえ、福井でも釣れているようだ。ポイント選びで候補地が二桁は出てしまう。
贅沢な悩みではあるが、上記のような背景もありポイント選びは完全に右往左往。なんとか決めたポイントも出発直前に変更する始末。ジリジリと悪化する天気予報とも睨めっこしつつの出発となった。
当日の様子とタックル・仕掛け
予報を超える速さで雨が降り始めたようで釣り場までの道中は既に雨。猛暑と比べれば小雨くらいの方が良いかもしれない。
日の出前に叩き起こされたためか、助手席でうとうとしている彼女を横目に、雨と猛暑のどちらが幸か不幸かを考えながら釣り場に到着。昼前には本降りになると踏んで10時には撤収予定だ。
天気予報は良くないにもかかわらず、駐車場には続々と後続がやってくる。場所が無くなる前にせかせかと浜に降りる。既に天気は雨模様。本降りではないが降ったり止んだり状態だ。浜には沢山の打ち上げられたアマモがあり、長い仕掛けは難しそうだ。海自体はベタ凪でほぼ無風。
タックル
彼女には投げ竿よりは軽く扱いやすいシーバスロッドを渡す。私は33-405の並継ぎ投げ竿にキス専用リール。糸はPEライン0.3号の超遠投タックル。もしも千切れたアマモが海中を漂っているならヤバイなぁと思い、まずはオモリだけ投げると特に流れ藻は無さそうだ。
仕掛け
彼女には扱いやすい3本針。私は6本針。私の方は8か10本針でも良かったのだが、彼女が餌付け、キャスト、針外しが出来ないことと、打ち上げられているアマモを考えると6本針が扱える限界だろう。
早々にシロギス2連掛け
彼女は3年前にシロギス釣りを一度やったっきり。何とか釣らせたいところだ。なんて思っていたが、先に彼女に竿を渡し自分の餌を付けている間に早速2匹のシロギスをぶら下げている。
これは大釣りできるぞ!と期待も高まる。当日はあまり遠投しても釣果は出ず、4色(100m)以内でアタリが頻発した。私も負けじとキスの5連掛けで数を伸ばす。その後も毎投キスが釣れ、多点掛けのコツを教えてみると3本針の彼女も3連掛けを何度か披露。
20cm級中心に入れ食い
サイズは小型主体で20cm弱の中型混じりという感じ。日の出からの潮止まりまでの上げの間はスカなしで毎投キスが顔見せ状態だ!
潮止まりになるとアタリが落ち着き、私は遠投で竿抜けポイントを叩いてみるもヒイラギの4連に仕掛けを壊されてしまい、一時中断。少しキスが釣れて浮かれていたが、絶不調から抜けていないのだろう。
潮止まり後も食い好調
釣れ盛ったシロギスも満潮時で潮が止まると一度落ち着いてしまったが、再び潮が動き始めるとまた活発なアタリを出し始めた。ここで彼女に今日1のアタリが!巻いている間も度々かなりの引き込みを見せている。
これはキスなら20cm後半、それも尺寄りのサイズでもおかしくないレベルだ!私も竿を置き様子を見に行くと上がってきたのはギマ。それも30cmに迫るような良型だ!
ゲストのギマは不人気?
しかし彼女はギマを見るなり「イィィィー」と言いながら全力で後退。無論、竿を持った人が後退しようとイトが出ていないため魚との距離は変わらない。私も駆け寄り魚を外し不幸な釣り人(この際不幸なのは浜を散歩させられたギマかもしれない)を解放。
後程聞くと「配色とか形とか色々気持ち悪かった」とのこと。たしかにシロギスしか釣れていないところにギマが来たらなんじゃこりゃとはなるだろう。
ギマの特徴の「立たせ」をしてみると、魚があんなにビシッと立つことがおもしろかったようで大笑いをするもギマに近寄る気配はないので、今回はリリース。ギマ自体の食味はなかなかなので釣れたら気味悪がらずに持ち帰るのもいいだろう。