関東、いや日本を代表する大型狙いの聖地・亀山湖(千葉県君津市)のトップシーズンが近づきつつある。日本各地の乗っ込みによる大型釣りが終了しても、同湖はレンタルの舟があるのでむしろこれからが盛期なのだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
亀山湖の概況
大型ゆえに日並みやポイントの差は激しくなってしまうが、それをも克服してしまうほど釣れたときの喜びは大きい。今回は亀山水産センターを起点にしたポイントガイドとともにお届けしよう。
7月3日現在、満水から45cm減。アオコが発生し透明度は高くない。アオコと聞くとイメージが悪そうだが、こと亀山湖の大型釣りに関しては好材料。表層水温は朝のうちは25度前後でも、酷暑の午後には30度近くまで上昇する。
釣況はポツポツといったところで、やれば型は見られそうだが超大型は今のところ口を使っていない。今後、長雨や台風などの大雨で水が入れ替わったタイミングが狙いめかもしれない。
ポイント
亀山湖のポイントを紹介しよう。
(1)ダムサイト周辺
入釣禁止ブイの西側にあるコンクリート護岸。所々にロープを結ぶクギが打ち込んである。日中、真正面から太陽光を受けるので暑さ対策と偏光サングラス必携。
(2)ホテル下
ポイント(1)のさらに西側の森の下。水産センターからよく見える位置で、とくに早朝のモジリはハンパな数ではない。あれが口を使えば面白そうだが、今期は入釣者が少なく実績は未知数。
(3)竹ヤブ
モジリの数と釣況が比例しやすいポイント。ひん繁に気配があるなら狙う価値あり。
(4)川面台
水位が2m以上減水すると沖に立ち木が現れるので、そうなるとチャンス大。現在の水位なら中間付近にある出っ張り~西側角が狙いめ。ただし風が吹かなくても流れが出やすい。
(5)トンネル下
ポイント(4)対岸にあるコンクリート護岸から、さらに西側にある小ワンド手前までが狙いめ。ワンドの先からサッタ下方面はあまりよくない。現在の水位よりも減水すると背後の樹木を絞れなくなり、舟が着けづらくなる。
(6)サッタ下
公園の東側にある岩盤エリア。公園に寄るほど浅い。ここも川面台同様に水位が下がると立ち木が現れ、舟を前に出しやすくなり釣果が上がる。近年はあまりモジリがなく入釣者が減ってしまったが、過去の大型実績は十分。
(7)島裏
レンタルボートよりともがある島の対岸(1号橋側)が実績ポイント。背後の木を利用して(絞って)着舟するので、減水次第では着舟がしにくい。それを嫌うなら対岸の竹ヤブ側だが実績は乏しい。
(8)笹川入口の大立ち木
川(赤い橋)を正面に見て右側の角に減水すると大立ち木が現れる。この先端付近に舟の頭を縛り左右のロープはなるべく近くの立ち木に結ぶ。岸から取ってしまうとバサーが通れなくなり、かえってウキの前を通られやすくなる。釣り座は北向きが理想。
(9)笹川
無数のポイントがあり紹介しきれないほど。この時期は午前中が右岸(上流を向いて左側)、午後は左岸が日陰になりやすい。
(10)広瀬
笹川最上流で水深は2~3mほど。ジャミやカメが多いが、魚っ気があれば面白い。
(11)桟橋
多くの舟宿で近年は桟橋直着けの舟釣りをOKとしている所が増えたが、亀山水産センターはその草分け。桟橋直下の魚を狙うので全長の短い10艇をレンタルすると理想的。桟橋先端よりも根元付近がよく、向きは東側の実績が高い。長竿はほぼ不要で、竿9~15尺タナはチョウチン~1本前後。なお、桟橋直着けでのバサーへのクレームはいかなる場合も御法度。休憩などでバサーが桟橋に戻り大きな物音を立てようと、文句を言うのは筋違いと心得よう。