昨年は不振だったタコが、今シーズンは好調のようだ。情報をチェックすると、船釣りでは連日好釣果が続いている。ならば漁港や堤防にもタコが近づいているのでは……と、6月17日に調査に出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
四日市港でエギタコ釣り
場所は三重県四日市市の四日市港。午前5時に到着すると、サビキ釣りが1人で他に7~8人がタコエギをキャストしていた。やはり陸っぱりで狙える範囲に近づいているようだ。
しばらく見学するとサビキでは小アジが釣れているが、タコは上がっていないようだ。混雑を避けて移動するとロッドが曲がっている釣り人を発見。かなり重そうにリールを巻いている。大ダコかと期待して見ていると、石を抱え込んだ小型のタコだった。
タコがいることが分かって、がぜんやる気が出てきた。早速タコ専用ロッド2.1mにスピニングリール5000番をセット。ラインはPEライン3号でリーダーはフロロカーボンライン8号1m、先に赤系の集寄ベイトを付け、その先に蛍光オモリ10号、タコエギ3.5号のグリーンを付けた。
足元まで丁寧に探る
軽く沖へキャストして仕掛けが着底したら、イトフケを取ってラインを張りながらロッドをチョンチョンと小刻みに震わせて、エギが底で躍るようにアピールしながら少しずつリールを巻いてくる。
足元まできたらすぐに回収せず、岸壁周りを念入りに探っていく。キャストせずに岸壁際を集中的に探っている釣り人も多い。数投しても反応がないので、少しずつ移動していく。
オモリを赤色へ、タコエギもイエローへチェンジしてチョンチョンとロッドを震わせ、アピールを繰り返すと仕掛け以上の重みを感じた。大きくアワせると軽い。上がってきたのはヒトデでがっかりだ。
小ぶりなマダコ登場
タコエギをピンクグリーやレッドに交換していくと、足元で違和感を覚えた。ロッドを軽く持ち上げて重さを確認してから、シャクってアワせるとヒトデとは違う重量感だ。海面に浮かび上がったのは、小型のタコだった。小さくても8本足を大きく広げると、水の抵抗は大きく重量感たっぷりだ。
タコ用のネットに入れて、海に投げ込んでおく。タコの顔を見て、ホッとひと安心だ。