春先から耳にすることの多いバチ抜け。その多くはシーバス釣りにおいてのパターンのひとつを指すが、メバルにもバチパターンが存在する。今回はその時の釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
バチ抜けとは
バチとは主に釣具店でも売られているイソメやゴカイなどの多毛類の呼び名のひとつ。実際にバチ抜けで泳いでいるのは売られているイソメなどとは種類が違うが、似た様なものである。
春先から梅雨ごろにかけてそのイソメたちの産卵活動が始まり、大潮の満潮に合わせて泥の中からはい出してくるのがバチ抜けである。これらを捕食するシーバス、メバル、アジ等をバチ抜けに対応したルアーで狙うのがバチパターンだ。
バチ抜けを意識せず釣行
福岡の中でも博多方面はバチ抜けのシーバスパターンで賑わうが、北九州エリアは河川が少なく河川筋で賑わうバチパターンはあまり聞かれない。過去には北九州でもバチパターンで釣ったこともあったが、バチ抜けが盛んな他のエリアと比較すると成立する確率は低い。
釣行した6月1日は中潮で、満潮は22時30分ごろ。この日もエリアによってはバチが抜ける確率の高いタイミングだが、北九州でメバルを狙うとあってバチのことは一切頭になかった。
海藻の多く生えるエリアなので、ジグ単ではなくフロートリグで探っていく。
1匹目はシーバス
日が落ち、完全に暗くなった20時30分ごろに釣りを開始。いつもならここで食うエリアでバイトがない。あの手この手を試すがアジっぽいショートバイトがあっただけ。
今日はダメかと思いつつ場所移動をして魚からのコンタクトを待っているとグン……と重くもたれるだけの違和感。ボトムタッチするような水深でもないのでとりあえず聞きアワセすると魚が水面で跳ねた。
フッコに満たないセイゴサイズだが、とりあえずボウズは免れて安心。