テーマは「豊英湖本湖で地ベラを狙おう」。千葉県君津市にある豊英湖は大きく分けると川筋と本湖方面になる。前者は魚影が濃く例会などで上位入賞者が続出するエリア。一方の本湖は数は出ないが釣れれば良型地ベラの可能性が高い。今回はその後者を戸張が地ベラ狙いで挑戦する。ポイント選定のコツや釣り方など、戸張が知っている範囲でガイドしてくれる。第3回は実釣の反省と今後の展開について。
実釣の反省
それはポイント選定のミスでしょうか?
「否定はできません。ですがモジリを頼りに決めたポイントですから、それに対しての後悔はありません。むしろアタリがもらえただけ運がよかったと考えるべきかもしれません。」
ではタナでしょうか?
「それは大いにあるでしょうね。エサ打ち点の水面直下に数枚ですが魚が見えていましたから。あの時、もし浅ダナ釣りをやっていたら違った展開が待っていたのかもしれません。」
でも中尺竿でタナ2本は試しましたよね?
「ええ。ですがそれではアタリを出せませんでした。おそらくは中途半端なのでしょう。もっとウキを軽くしてタナも1本以内とかにしないとあの魚を釣ることはできないのでしょう。」
当日は18尺竿でスタートして、最終的には16尺チョウチンで落ち着きました。エサはずっと両ダンゴ。それでもポツポツは拾えていたのですから、あながち間違った選択ではなかったのでは?
「いえ、そんなことはないでしょう。釣り方次第では数も型ももっと上向いたはずです。」
では何が違っていたというのでしょう?
「おそらくはエサでしょうね。両ダンゴではなくセット。つまりバラケを使う釣りなら、釣れないまでももう少しアタリを出せたかも。」
それは魚影との絡みでしょうか?
「はい。もっとボソの効いたエサなら、魚をもっと多く寄せられたかもしれない。しかし、ボソエサを食わせるほどの魚影も活性もない。となれば食わせを付けるしか、残る手立てはないでしょうから。」
口数が増えればおのずと魚の活性は上がるし、減れば下がる(下がったように見える)のは道理ですからね。
「そうなんです。つまり両ダンゴだと釣るためのスタートラインに立てない可能性があるんです。そしてそれが今の豊英湖本湖の特徴ではないかと思えてならないんです。」