若狭大島で乗っ込みチヌ狙いのフカセ釣り 本命6匹にグレ2匹も手中

若狭大島で乗っ込みチヌ狙いのフカセ釣り 本命6匹にグレ2匹も手中

チヌ、グレの好調が伝えられる若狭へ乗っ込み狙い。4月23日は福井県小浜市泊の磯で初心な乗っ込みチヌと戯れたので、レポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)

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田中耕二

釣って楽しく食べて美味しい魚を狙って東奔西走。たまに釣れる珍しいゲストも嬉しい。磯とオフショアフィールドから面白くて役に立つ情報をお届けします!

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海釣り 磯釣り

泊で磯フカセ釣り

泊の大谷渡船に到着すると他の釣人は準備済。大慌てで準備して渡船に乗り込んだ。前日の天気予報では曇天で波高1mであったが、当日には1.5mになっていて使える磯が限られるようだ。船長の判断でキャンセルとした釣人も多かったようだが、私と釣友のKさんはシシ裏という磯に渡礁できた。私自身は初めて降りる磯だが、シシ岩という大きな磯の裏側にある独立磯で波に強く、乗っ込みチヌの実績場である。シシ岩の際を狙うようにアドバイスして渡船は東の磯へと向かった。

この時期の泊の磯では、40cm超のグレが釣れる。グレ狙いの磯は港から最遠エリアであり、かつ波に弱いので、少しの波でも出られないことが多い。グレ希望のお客さんには、船長が断ったという訳だ。その点、チヌ狙いは波に強い磯もあり、湾内磯でも狙えるので出撃できる可能性が高い。今回は、春の乗っ込みチヌ狙いだ。

若狭大島で乗っ込みチヌ狙いのフカセ釣り 本命6匹にグレ2匹も手中渡礁した磯(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

エサ取り厳しくさしエサ残らず

シシ岩との水道に向かって右手からKさん、私と並んで釣り座をとって準備に掛かる。磯ザオ1号に磯の白1.75号を巻いたリールをセットし、磯フロロ1.5号を直結した。Bのウキを遊動1ヒロに設定して沖アミを付けて第1投。

シシ岩との水道で馴染んだウキは変化することなくさしエサがない状態。同時に始めたKさんも同様のようだ。まきエサを入れてもエサ取りは見えないが、深い所にはフグでもいるのだろうか。磯際も水道も対岸のシシ岩の際も全くさしエサが持たない。ウキ下を詰めながら狙っていくとフグがヒットした。

潮がわりでハエ根際狙い

1時間ほど全くさしエサの残らない状況が続いたが、若狭大島向きに速い潮が流れ出すとさしエサが無傷で戻る状態になった。魚にとってよほど居心地がよくないのか、何もいなくなった。あれほど煩わしかったフグさえ愛おしく感じる……。

では、朝から気になっていた左手のハエ根際を攻めてみるかと仕掛けチェンジ。ウキを3Bと少し重くしてハリスにジンタンを打った。ハエ根からはサラシが出ているので、それに負けずにさしエサを入れ込む作戦だ。

ゲストのグレに続き本命登場

これが1発で決まる。待っていたかのように仕掛けを引っ手繰って行ったのは、30cm超のグレ。若狭では良型といえるサイズだが、今日は嬉しいゲスト扱い。これは続くと思ったのだが、なかなか次がない。だんだんとウキ下を深く探るとさしエサが取られたり潰されたりするので、磯の周りでここだけ魚の気配がする不思議な状況。

若狭大島で乗っ込みチヌ狙いのフカセ釣り 本命6匹にグレ2匹も手中1匹目はなぜかグレ(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

サラシに乗って沖に仕掛けが出てしまうとさしエサが取られないので、仕掛けを際にキープできるようにミチイトを操作する。沖に出したくないと張りすぎるとさしエサが浮いてしまい、これもまた駄目だ。

サラシが弱ったタイミングでミチイトを送り、馴染ませてやるとジワジワ~とウキ入れ。これは本命だろうとサオをあおるとグンッと重みが乗った。コンコンと首を振って抵抗する魚を慎重に浮かせてタモへ。銀ピカの乗っ込みをゲットしたが、サイズは35cmにも満たないので満足はできない。

同行の釣友も38cm本命

それまでアタリがないとボヤいていたKさんに左側に入ってもらい、2人でハエ根を攻める。Kさんは、久し振りの磯釣りで操作が上手くできないらしく、アタリが出せない。加えて足元のカメの手にウキを引っ掛けたりと苦戦している。その間に2匹目の乗っ込みをゲット。

苦戦するKさんにアドバイス。サオ1本半の深いタナで食っているので、重いオモリでズドンとタナを取った方がいいよと……。そんな私もよそ見していてカメの手にミチイトを取られてしまったのだが……(笑)。

素直に仕掛けを変更したKさん、仕掛け変更の一投目で38cmの乗っ込みをゲットした。時計をみると11時、見回りに来た船長に14時上がりを告げて後半戦。

次のページで最終釣果と今後の展望を紹介