少ない釣果でも多彩に楽しむ キスのかわり揚げと旬の海藻の酢の物

少ない釣果でも多彩に楽しむ キスのかわり揚げと旬の海藻の酢の物

いよいよキスが動き出した。田辺・芳養周辺では、遠投(普通投げ)で、チョイ投げで、遭遇のチャンスが広がっている。まだ、ムラがあるので、なかなか盛期のような釣果は出ないが、少ない釣果でも、多彩に食材として利用できそうなので、揚げ物と酢の物にチャレンジした。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

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牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

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その他 レシピ

釣ったキスの保存と運搬

釣れたキスはクーラーにすぐ投入し、魚が氷や保冷材に直接接触しないようにビニール袋などに入れる。

氷のかわりにB5サイズくらいのよく凍結させた保冷材をクーラーに入れておくと、洗って繰り返し使用できるうえ、小型のクーラー使用で荷物を軽量化できるのでルアーロッドなどを使ったランガンスタイルの釣行にも便利である。

キスのかわり揚げ

まずは三枚におろしたキスの身で野菜を巻いて揚げる、キスのかわり揚げのレシピから紹介しよう。

1.キスをさばく

鱗を取り、内臓をきれいに取る。この後、包丁を入れて片身を背骨から外し、さらにもう片身も同じように開く。今回は3枚におろした。

残った尾びれの付いた中骨は汚れをきれいに取って、少し強めに塩を打ってキッチンペーパーにくるみ、いずれもすぐに冷蔵庫に入れる。

2.野菜の準備

アスパラガス1本、大葉1枚、梅干し1個を用意する。いずれも、冷蔵庫の残り物で十分間に合う。アスパラガスは湯がき、2~3cmの長さに切る。大葉は、やはり幅2~3cmくらいに短冊に切る。梅干しは果肉を包丁でたたき、皮を取り除いておく。

少ない釣果でも多彩に楽しむ キスのかわり揚げと旬の海藻の酢の物キス以外の材料(提供:TSURINEWSライター牧野博)

3.揚げ物の準備

カットしたアスパラを2~3本まとめて、キスの身で巻く。巻き終わったら形が崩れないようにつまようじを刺して止める。大葉の短冊をキスの身の上に置き、その上に梅肉を塗ってキスの身をくるりと巻き、やはり、つまようじで止める。

少ない釣果でも多彩に楽しむ キスのかわり揚げと旬の海藻の酢の物準備の終わったキス(提供:TSURINEWSライター牧野博)

4.キスを揚げる

今回も、市販のてんぷら粉を使用。てんぷら粉に水を混ぜてこね、かなりサラサラの状態の衣を用意する(粉1に対し水1.5くらい)。

こめ油を必要量鍋に入れ、加熱しておく。水解きした衣を少量たらして、それが油に沈んで、しばらくして浮かんできて天かすのようになればOK。油は高温になっているので、やけどしないように充分注意する。

少ない釣果でも多彩に楽しむ キスのかわり揚げと旬の海藻の酢の物揚げる(提供:TSURINEWSライター牧野博)

キスと野菜を巻いたネタを、つまようじを付けたままで衣を軽くつけ、揚げてゆく。油に入れたネタが一瞬沈み、浮き上がってきてしばらくすればOKである。

別に取って塩を打っておいた中骨は、軽く水気をふきとってから、同じ油で揚げる。中骨は、一度揚がったものを油から上げて、少しさましてからもう一度揚げる。こうすると、骨の硬さが和らぎ、食べやすくなる。大型のキスより、中小型のキスの方が、骨せんべいにした時に食べやすいし、盛り付けもしやすい。

5.盛り付け

細長い皿にキスのかわり揚げを盛り付け、横に骨せんべいを盛る。食卓塩や抹茶塩を添える。

少ない釣果でも多彩に楽しむ キスのかわり揚げと旬の海藻の酢の物かわり揚げと骨せんべい(提供:TSURINEWSライター牧野博)

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