常磐沖の浅場に良型ヤリイカがやってきた。4月20日(水)、茨城日立久慈漁港出船の大貫丸から同イカ狙いで釣行した。前日のような入れ掛かりはなかったものの、パラソル級交じりに25~50cm15~40尾となった釣りの模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・大村隆)
大貫丸でイカ釣り
出船前に大貫茂・大船長に釣況を聞くと「きのうはオス、メス交じりで25~50cmが入れ掛かりで33~109尾。初心者でも30~40尾は持ち帰ったよ」とのことで、期待できそうだ。
4時半、小雨が交じるなか14人を乗せて大貫翔平船長の舵取りで出船。航程約40分で釣り場に到着すると、船べりに立て掛けたツノ投入器にプラヅノを入れ投入に備える。
幸先よく本命ヒット
船は群れを捉えると軽く制動がかかって「いいですよ、水深60m」という船長からの合図で、私はオモリを海面に投げ入れ、着底したらイトフケを取って竿先を上げ、リールのハンドルを2回転巻き取り、竿先を海面に下げて誘い、底上5mまで探ったところでグッと手応え。
2、3mは手巻きで慎重に巻き上げ、以降は竿を小脇に抱えて、中速から2段階ほど遅くして電動で巻き上げ、仕掛けが海面まで見えたところでミキイトを掴んでプラヅノを投入器に戻しながら一手一手たぐり上げるとパラソル級の一荷で好発進。
群れを追って転戦
次投では乗りなし。底上10mまでを探って乗りがなければ仕掛けを30mほど一気に電動で巻き上げて再度落とし込みを行ったが反応はなく、群れが去った様子。
すぐに移動の合図があり、再び船は群れを捜索して再投入。移動後の1投目では乗るものの、なかなかあとが続かない。そのため、船長は懸命に群れを追ってこまめな移動を繰り返す。
右隣で竿をだす恩蔵さん(東茨城郡)は「竿が硬いみたいで高切れが多い」と苦戦しながらもパラソル級をキャッチ。確かに、浅場でヤリイカを狙う場合はオモリにやや負ける程度の竿がよさそうだ。