海水温の推移をチェックして、アオリイカ狙いのエギング釣行に出かけた筆者。当日は潮流れがかなり速く、流木や流れ藻に苦戦。そこで、この強い潮流れを利用したステイ作戦に変更。見事に作戦的中で春アオリイカをキャッチした釣行をお届けします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野口昭伸)
アオリ狙いのエギング釣行
3月8日の500g台アオリイカを最後にエギングでの釣果が無かった私。4月9日もエギングにきていたがボウズだった。本日はそのリベンジ。何とか一杯に結びつけようと下調べも入念だ。
熊本県内は4月12~13日は気温が25度を超え夏日となった。海水温も18度を超えていた。「これは春イカの期待が持てる、16日の大潮狙いで行こう」。そう決めた15日夜から気温、水温共に下がってしまった。最近このパターンが多いので困惑しているが、出掛けたからには釣果に繋げようと気合は充分だ。
当日の状況とタックル
出かけた当日は満月大潮、20時過ぎが満潮だった。日中は局所的に9mの風が吹くところもありエギングどころではなかったため、昼食を取ったり藻場確認など情報収集の時間にあてた。
風が落ち着いた18時から釣り場を探ることにした。しかしさすがに土曜日。釣り場探しに苦労した。しかし何とか空いている堤防をメインに天草市鬼池~苓北を釣れるまで順番にランガンすることにした。
使用タックル
タックルは、Mebius 86M、17セフィアCI4+ C3000SDHHG、PEライン0.8号、リーダー2号のセッティングで挑んだ。エギはエギ王Kスーパーシャロームラムラチェリー3.5号のみを使用した。
流木に苦戦
鬼池付近は言うまでもなく釣り人がいたのでパスをした。たまたま無人だった天草市二江の小さな港へエントリー。
潮は右から左へ、かなり速く流れている。潮に乗って流木や流れ藻がありラインに絡んだりエギに引っ掛かってきたりして手間になる。途中、PEラインが流木で擦れていたようで高切れしてしまい、良いことがない。更に投げる度に流れ藻を拾ってしまう状況。藻が少ない場所へ移動したいが、土曜日でどこも人がいて、ここで粘るしか無かった。
せめて海底の藻を避けるため、着底はさせないようにフォールカウントは少なめに取った。
エギをステイさせる作戦
いつもは、長いフォールせずダートでシャローのみ探るスタイルである。今日は潮の流れが速いので、いつもよりもっと沈めない「ほぼステイ」を試してみることにした。この強い潮の流れにエギを乗せたあと、ラインにテンションをかけたままにする。
すると強い潮の力でエギは流れようとする。しかしラインは張ったままなのでフォールスピードが低下し、ほぼ同じレンジでステイしたままになるのだ。これをシャローレンジで行うことでイカに対して長い時間アピールすることができる上、ステイでしか抱いてこない個体にも効果がある。
待望のヒットもバラシ
エギをバックドリフトさせて奥のポイントを探っていると潮が更に重い箇所を発見。その重い潮を利用してしつこくステイ。するとラインがしっかり走る小気味良いアタリが!
ここまで2時間アタリがなかった。嬉しい一杯である……と喜んだのも束の間、ボディ抱きだったのか?カンナにしっかり掛かっていなかったようで途中で抜けてしまった。