4月上旬、千葉・大原沖の深場釣りに出かけてきました。当日は特大アブラボウズが船中2本上がった他、筆者も4.1kgの良型メヌケを確保。深場釣りの醍醐味を十分堪能した釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
メヌケ狙いの深場釣り
大原漁港から東に約25マイル。平坦な海底に突如として深い溝が現れます。ここが有名なメヌケの住処、片貝海溝。
陸岸から遥か沖に位置するこの漁場は気象の影響を受けやすく、また時期によっては黒潮による速潮の影響も受けやすいことから、ここにたどり着き、500号のオモリをしっかり着底させるには、ちょっとした運も必要。
普段の行いが良かった……かどうかはちょっと自信がありませんが、今回は「ベタ凪、トロトロの潮」という絶好の条件下にて、この「魅惑のポイント」で釣り糸を垂らすことができました。
タックル&仕掛け
竿は500号のオモリが背負える硬めのもの。キンメ竿のような柔らかめでもできなくはいのですが、水深は最深部で600m以上になることから、まずはしっかり底をとらえることを優先させたタックルがおすすめ。リールはコマンド9番、15番、マリンパワーの他、MJ1200も船中2名の方が使用していました。
仕掛けは船宿ルールで10本針以内。針はネムリムツ20~25号、ハリス14~20号、幹25~30号が目安。ただし、大型アブラボウズも掛かる可能性があることから、できるだけ大きめに振っておいた方が安心です。
その他、水中ライト等の装飾品はオマツリ防止の観点から使用はせず、基本はシンプルな仕様。ただし、タコベイトは有効なケースがあるので、ピンク、オレンジ、グリーン、ケイムラ等、基本的な色のものを準備しておくとよいでしょう。
ちなみにクーラーボックスは、皆さん50~80Lクラスを持ち込んでいました。私は80Lを持ち込みました。
投入方法
深場釣りの船宿ルールで最も気になる点は「投入方法」だと思います。鈴栄丸さんの場合、右舷に並び、大トモ(後ろ側)から船長の合図によって順番に投入するスタイル。よって掛け枠への仕掛けの巻き方は順巻き、もしくは綾巻きにて「左手で掛け枠を持った時に針先がこちらを向いている状態」に巻いておくように。
基本、掛け枠に巻いての投入になりますが、船中で仕掛けを掛け枠に巻きなおす自信がなければ、磁石板を持ち込み、針を並べオモリを前方に投げる方法でもOK。やりやすい方法にて確実に投入を行いましょう。無論、失敗してしまったらその流しは1回お休み。これは深場釣りの大原則です。
また、メヌケのポイントは根がきついので、着底後は「オモリトントン」をキープするのではなく、たま~に「トン」となるように。特にカケアガリでは気を抜くとすぐに根掛りしてしまうので注意が必要。って、わかってはいるものの……私は今回も根掛りにて500号オモリを1つロストしてしまいました(涙)