桜満開の季節だというのに真冬のような寒さとなった、4月の上旬のヤリイカ泳がせ釣行をご紹介しよう。泳がせに必要な小型のメスが釣れず泳がせは不発に終わったが、特大ヤリイカ連発で満足釣果を得た。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
やまはち丸で釣行
小網代湾のやまはち丸は通年イカを専門とした船宿で、初心者には特に優しく、さすがにイカ専門とあって、イカ釣りの便利グッズも全て揃っている。また、常連さんメインの船宿とあって和気あいあいとした和やかなムードが特徴だ。
親子二代で営んでおり、メインの一号船は若船長の出口奨船長が操船する看板船。十一号船は宿主の出口訓船長。訓船長はイカ船長ではあるが、料理と野菜作りもプロ級で、お土産に旬な時期には無農薬の野菜をお土産に頂ける。船宿の庭にある網で干しているイカは自分の食糧なのでお土産には出てこないが、頼んでみるのも良いだろう。
なお、席座は予約時に場所を指定できるので集合時間に行けば良い。
泳がせ釣りについて
泳がせ釣りはエサのヤリイカが釣れなければ始められない釣りで、狙って釣るメスの小さなヤリイカはなかなか難しい。タックルは泳がせ用とヤリイカ用の2種類の用意が必要である。
泳がせタックルは2mm、1m程度のクッションゴムを付けるので、サオは120号を背負えて少し硬めのサオの方が掛かりはいい。ライトタックルを提唱している船宿であり、PEライン 2号以下で80号、PE ライン3号で100号厳守としている。
浮いている小型のヤリイカは少ないので、泳がせメインでやるにはツノ数は5~6本で十分である。
長井沖でヤリイカ釣り
当日は6時に出港、ここのところ好調な長井沖まで20分程度で到着すると相模湾中とも思えるほどの船が集まっていた。
まずは小ぶりなメスヤリを釣らなければ泳がせ釣りは成立しない。タックルは極鋭ヤリイカAGSにシーボーグ200JにPEライン 2号を巻いてある。仕掛けは6本ブランコの船長特製船宿仕掛けとした。いつもは直結だが、泳がせの時にはブランコと決めている。この仕掛け、とてもよく釣れるのでお試しいただきたい。
早々に特大オスヤリ登場
合図と共に素早く80号のオモリを投入すると、サバにも捕まらずに着底。シャクリを入れると着底即乗りでずっしり感満載。いつもならニヤリと顔がほころぶところだが、今日は違う。この重量感ではないのだ。まぐれで抱きついていてくれたらと思っていたが、上がってきたのは特大パラソルのオスヤリ2杯であった。
その後移動するもパラソルばかり、当日は全くメスヤリが上がってこない。海底ではメスヤリを血眼で探すオスヤリできっといっぱいなのであろう。先週はメスばかりとのことであったが……。
お隣は直結で頑張る常連の三浦市の小菅さん。見かねて小さいのを分けていただいたが、それでも25cm程度のオスヤリ、早速泳がせを開始した。