毎年この時期恒例の特集になっているハゼ。コアなファンからファミリーまで楽しめるターゲットであり、イージーに釣れる反面意外に難しいところもある。今回は最近ブームのルアーで狙うハゼ(ハゼクラ)も含めて、楽しいハゼ釣りを紹介しよう。
ハゼクラの釣り方
釣り方はいたって簡単。
キャストして巻くだけだ。
巻くだけでクランクを底まで潜って、そのリップで底をコツコツたたき周囲のハゼにアピールする。ただし、アタリを感知しやすいよう、ロッドを立てるのではなく、水面に平行に構えてラインを目線の高さで巻くように心がけたい。
ハゼはゴカイ類が大好物を思われているが、実は好奇心が非常に旺盛。
不規則で魅力的な動きをするものであれば、近づいて口にする習性がある。ただ食性ではなくリアクションに近いバイトが多いので、ルアーへのボディーアタックが多く、スレ掛かりも多い。
ハゼが小さければアタリを見逃しやすいが、10cmそこそこのハゼなら明確なアタリを出してくれる。コツンと手元にくるアタリもあれば、リールのハンドルを巻く手をグッと止められる場合もある。
こちらもブッコミ同様サオをあおるようなアワセはいらない。リールによる巻きアワセが最も有効だ。これは慣れるまでなかなか難しいのだが、慣れてくればうまくソフトにハリに掛けることができるようになる。
バーブレスフックのクランクで釣れた!
ハゼ釣行後の楽しみ
釣ったハゼはしっかり氷で冷やして持ち帰ろう。
暑い日などはクーラーの氷は多めに用意し、魚はジップロックなどで小分けにして十分に冷やしておこう。
小型のハゼならウロコとワタを取り、頭を落としてそのままで。少し大きめなら3枚に下ろしてから唐揚げか天ぷらにすると、最高にうまい。キスよりもうまいという人もいるほど。
小型がたくさん釣れたときは、ワタもウロコもそのままで素焼きにし、1週間ほど干せば驚くほどうまいダシが取れる焼き干しになる。
関西では秋に釣ったハゼを焼き干しにし、正月のお雑煮のダシにする風習もある。
秋が深まれば釣れるハゼも良型が多くなるが、少し大きめのものは刺し身がイチオシだ。片身で刺し身1切れぐらいだが、その味は絶品のひと言。ぜひ試していただきたい。
釣行時の注意点
まだまだ暑い日が続くので、熱中症対策は十分にして釣行してほしい。
帽子は必須だし、飲み物は十分に用意しておこう。飲み物だけでなく塩分補給のための塩タブレットやカリカリ梅なども効果的だ。
また、安全対策にも気を使いたい。
ハゼの釣り場は比較的浅い所が多いが、河川周りだと流れもあるため落水すれば非常に危険。ライフジャケットは必ず着用しよう。
安全に配慮して、家族やカップルでハゼ釣りを楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース版 /TSURINEWS編>