今回紹介するのはタイラバ。中部圏のフィールドとその特徴、タックル、釣り方などを入門者向けに解説する。タックルの手入れを万全にして、桜色に輝く乗っ込みマダイを手にしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
便利グッズ
タイラバはジギングやプラッギングと同じく、多種類のシンカーやフックユニットを持参する。特にフックユニットはまとめてケースに入れてしまうと、中で絡む上にどれがどのハリだったか分からなくなってしまう。そこで便利なのが、昔からある手帳式の仕掛け入れだ。
ビニール製のページに同じユニットを2~3個ずつ入れておき、ビニールにシールやマジックで仕様を書いておくと、現場で分かりやすい。
またタイラバロッドの穂先は非常に繊細で、折れやすい。車の中で破損したなんて話もよく聞く。そこで生き帰りの車中では、必ず穂先カバーを付けるようにしよう。これがあるのとないのでは、安心感が全く違う。ぜひ活用していただきたい。
釣り方
よくタイラバのメソッドは「シンプルそのもの」と言われる。いや、まさにその通り。すでに周知のことかと思うが、この釣りはタイラバを底まで落とす、ただ巻く、この2点のみだ。だからこそ女性や子供も手軽に楽しめ、誰でも好釣果を手にする可能性があるのだ。
ではその中でのキモはというと、まずは前述のネクタイの形状と色。そして巻きスピード、探るレンジ(タナ)だ。どのレンジまで、どんなネクタイで、どれぐらいの巻きスピードで探るのかが、この釣りの明暗を分けるといえるだろう。
当然スローがいい日もあれば、速巻きがいい日もある。ボトム(底)付近でヒットが集中することもあれば、底から20m上でばかりアタる日もある。ヒットカラーに統一性がなく、レンジもバラバラな日もある。
とにかくこの釣りは試行錯誤だ。周りが釣れていて自分だけアタリがなければ、釣っている人の巻きスピードや使っているカラー、探っているレンジをじっくり観察しよう。意地は大敵だ。意地を張らずに、素直に釣れている人の「まね」をすることが最も大事なことなのだ。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>