釣りにおける釣果の差。一言で「腕の差」と言われてしまうこともありますが、その中でも重要なのが「観察力の差」だと思います。釣りモノ問わず、さらに安全釣行のためにも必須の能力について解説してみます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
釣りにおける釣果の差
魚釣りは、どうしても初心者と上級者で釣果に差が出やすい傾向があります。これは、エサ釣りとルアー釣りどちらも同じです。
上手な人ほど今までその釣りで積み重ねてきた経験や感覚が豊富で、引き出しの多さに直結しています。周囲では全く釣れないような厳しい状況下でもしっかりと結果を出せるのはこのためです。
観察力が重要?
しかし、上手な人が優れているのは技量の高さやテクニックだけではありません。釣りでは様々な場面で僅かな状況変化に気づける観察力が重要になります。
上手な人ほど優れた観察力で周囲や水中の状況を細かく感じ取り、状況に合わせて的確にアプローチする能力が高いです。つまり、魚釣りでの「技量」には観察力も含まれていると言えます。
身を守ることにも直結
魚釣りで観察力が活躍する場面は他にもあります。自然は我々人間が釣りを楽しむ恩恵を与えてくれる一方、時に牙を剥いて命に関わるような状況になることも。
少しでも危ないと思ったら釣行を控えるのが一番ですが、自然は気まぐれなので釣行中に状況が急変することもしばしば。早い段階で危険を察知して行動するためにも周囲の観察が重要です。
観察力は視界から得られる情報だけでなく、音から得られる情報も含まれます。釣りに集中しているとどうしても視野が狭くなりやすく、特に繊細なアタリを取る釣りほど要注意です。観察力は釣果アップや釣り人の技量と密接に関係しているだけでなく、釣行時の危険を察知して減らすためにも大切な力です。