滋賀県甲賀市の土山漁協管内の田村川へ渓流釣りに行ってきた。雪の残る渓流のエン堤下のプールを中心に狙って、ニジマスとアマゴを各1匹の釣果、価値ある2匹に大満足の釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓磨)
田村川でニジマス狙い
もう積雪はなくなっているころだろうと、1月28日に滋賀県甲賀市の土山漁協管内の田村川へ出かけた。
しかし、上流部の川原や日陰の林道にはまだまだ残雪があり、今シーズンの雪の多さに驚く。
空き地に駐車して、午前8時前に残雪を踏み締めて入渓しようとすると、ズボッと30cmほどの深さに足を取られてしまった。「何だこれ」と横を見ると雪ダルマとかまくらだった。作られてから時間がたっているようで、溶けて変形した雪ダルマの周りには木枝や石が落ちている。遊び心で木枝を刺して手に、落ちていた石と川原の石を拾って目、鼻、口にして雪ダルマを再生してホッコリ気分。
当日の仕掛け
何だか楽しくなって渓魚も釣れそうな予感。「さぁー頑張って釣るぞー」と気合を入れてエン堤下に入った。流れが落ち込んでできたプールを狙う。ブドウムシのエサで泡立ちの際へ投入。
エン堤下を中心に狙った
流れに乗って移動する目印を追うが変化なし。数投しても反応がないので、イクラを刺して流したりサオ先を軽くチョンチョンと上下したりした。誘いを入れながら流してもアタリが出ないので次のエン堤へ移動。
今度はエン堤の上から右岸にできた反転流へ仕掛けを入れる。雰囲気はいいが、目印はピクリともせずに楕円形を描きながらゆっくり動くだけ。左岸の反転流でも結果は同じだ。
白泡の中ヘダイレクトに投入して流れ出た仕掛けがトロ場に入ると、トントンと目印が震えた。待望のアタリにアワせたがスッポ抜け。
アブラハヤをキャッチ
もう一度流すとまたトントンときた。しばらく待っていると、勢いよく目印を引っ張り出したところでアワせる。ピクピクと水面から顔を見せたのはアブラハヤだった。写真を撮ってからリリース。
白泡の際へ投入しても、トロ場に流れ出るとアブラハヤが食ってくる。完全にアブラハヤに遊ばれてしまい移動。
空は雪雲のような曇天で寒い。積雪を踏み締めて移動するのは大変だ。エン堤下以外の水深のある流れもエサをチェンジしながら狙ってみたが、アタリは出ない。
午前10時半ごろに監視員の巡回で話を聞くと、「今シーズンは降雪が多く、予定されていた追加放流が中止や順延になっている」とのこと。厳しいなぁと思っていると下流から2人組が釣り上ってきた。話を聞くとニジマスを数匹釣っていた。渓魚がいることが分かりヤル気が復活。