エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】

エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】

冬は釣り物が少なくなり、オフシーズンとなる人もいるだろう。だが年中楽しむことができる釣りもある。その1つがエリアトラウトフィッシング、管理釣り場でのルアー釣りだ。ここではエリアトラウトのタックルやルアーといった基本的な部分と、釣り方を釣具店カリプソのスタッフ松尾尚恭さんの解説をもとに紹介する。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

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トラウト ルアー&フライ

目次

釣り方の基本と3つの要素

まずエリアトラウトの釣り方で必ず押さえておきたい3つの要素を紹介する。それはレンジ、アクション、スピードだ。

レンジ

レンジとはタナのことで、トラウトたちは水中のどこにでもいるわけではなく、特定の水深に偏って泳いでいることが多い。それは水温や釣り場などによっても変わり、一日の中でも時間や天候で変化する。そのため、どこに魚がいるのかを絶えず探るのが鉄則だ。

沈むルアーの場合なら何秒で底まで落ちるかをカウントし、まず水深を三等分して上、中間、底と分け、アタリが多い場所をさらに細かく探るのがセオリーだ。ちなみに水色がクリアな釣り場であれば水中の魚影が見えるので、ここでアレコレ悩む必要がなくラクチン。なので、初めてエリアトラウトに挑戦する人は、水色がクリアな釣り場をオススメする。

アクション

アクションはというと、ルアーにはそれぞれに違う泳ぎが設定されている。その中でどの動きが魚の好みに合うかを探ることが重要だ。そのため、用意するルアーの種類は多いほど有利になる。

スピード

スピードはそのままリールを巻くスピードのことで、魚が口を使いやすい速度があるため、それに合わせる必要がある。エリアトラウトは基本的には他のジャンルのルアー釣りよりもゆっくり巻くことが多い。

私の中での基準だが、具体的にはハンドル1回転を1秒かけて巻くのが「気持ち速めの普通」ぐらいのスピードだ。1回転に4~5秒かけるような遅い巻き取りも時には必要になる。

初心者が揃えるべきルアーとアクション

エリアトラウトの基本であり王道の釣り方は、スプーンかクランクベイトを投げて一定速度で巻く「ただ巻き」の釣りだ。先に書いた3要素を状況に応じて合わせていくというのがオールシーズン通用する釣り方で、どの時期もそれは変わらない。その王道ルアーのスプーン、クランクの選び方と釣り方に加え、初心者が持っておくと役立つそれ以外のルアーも紹介していく。

スプーン

トラウトフィッシングで定番のスプーンは、色と重さを幅広く揃えておいて、ローテーションしながら当たりのスプーンを探す。重さは飛距離と沈むスピードに比例するので、沖目の高活性な魚を速いリトリーブで狙う際は、重いスプーンを速く引いて使う。逆に、軽いスプーンはスローに引いてくるアクションや、ゆっくりフォールで食わせるアクションが強み。0.5g~2gあたりを中心に使い分けしよう。

エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】スプーンの基本的な釣り方(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

また、カラー選択も重要で、水深や透明度、光の有無でも魚からの見え方が変わり、同じ重さ形状のスプーンでもカラーを変えるだけで反応がぜんぜん違うことがよくある。派手なカラーから地味なカラーまで何色か揃えておこう。具体的な商品をあげるならフォレストのMIUやファクターやバイソンのグレープ、なぶら家のアキュラシーが定番。スローな展開用のスプーンではアイジェットリンクのデカピット、ニュードロワーのハント、アンデッドファクトリーのハザード、ノリーズの鱒玄人ティーチなどがオススメとなる。

クランクベイト

もう一つの定番ルアーであるクランクベイトは、潜航深度がルアーごとに設定されているので、巻くだけでオートマチックに任意のレンジを通せるのが最大のメリット。潜る水深はクランクのリップの角度で異なり、潜航深度の浅い順にSR(シャローランナー)、MR(ミディアムランナー)、DR(ディープランナー)が存在する。SRは約40cm、MRは約100cm、DRは約180cm程度潜るものが多い。また、引くスピードやロッド角度でもレンジが変わるので、調整しながら一定層を泳ぐように巻いてこよう。

エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】クランクベイトの基本的な釣り方(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

放っておけば沈むシンキングタイプもあるが、エリアトラウトではフローティングタイプが基本。オススメのアイテムは、ティモンのブリブリミノーF、ペピーノMR、ちびパニクラSR・DR、ディスプラウトのガメクラ、メガガメクラ、なぶら家のなぶクラF・FSRなど。

ミノー

ミノーは水に浮くフローティングタイプと、底に向かって沈むシンキングタイプが存在する。使い方はただ巻きでも釣れるが、積極的に竿先を動かしトゥイッチやジャークといったアクションを入れて、イワナやブラウントラウトなどの魚食性の高い魚や、低活性の魚にスイッチを入れる使い方が有効だ。

エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】中~大型狙いにも有効なミノーイング(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

特にニジマスにはハイフローティングタイプのミノーを使ったマジックジャークと呼ばれるアクション(詳細は後述)が効くため、対応したものを1つは用意しておくといい。代表的な対応ミノーはダイワのダブルクラッチF1とハンクルのザッガーF1。

ボトムプラグ

底中心に攻めるときはバイブレーション、メタルバイブなども有効。特に冬の低水温期など低活性時には活躍するタイミングが多いので、持っておきたいルアーだ。

反則系ルアー

フェザージグと呼ばれるジグヘッドに動物の毛などを巻いたものや、一見ルアーには見えないXスティック、ぐるぐるX、セニョールトルネードなども「ただ巻き」でよく釣れるルアーで初心者には強い味方になる。ただし、これらのルアーは禁止されている釣り場もあるので注意しよう。

低活性時の攻略法

トラウトは厳冬期で水温が極端に下がった場合など、積極的にルアーを追わなかったり、ボトムべったりになることがあり、通常の「投げて巻く釣り」では苦戦することがしばしば起きる。そこでそんなときに威力を発揮する釣り方があるので紹介しよう。

マジックジャーク

まずは先述したマジックジャークと呼ばれるミノーイングの釣りだ。これは浮力の強いハイフロートタイプの潜るミノーを使い、主に「デジ巻き」と呼ばれるアクションで動かす釣りだ。

エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】マジックジャーク用のミノー(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

「デジ巻き」の動かし方は、リールのハンドルを素早く巻いてミノーを潜らせ、ストップし浮上させる。これをリズミカルに繰り返す。するとミノーは縦方向のジグザグの動きをするのだが、これが時に強烈に魚の食い気を刺激し、入れ食いになることも少なくない。リールの巻き取りはハンドル1回転、1/2回転、1/3回転など。あまり長い距離を動かさない方がいいだろう。止めて浮かせる時間は状況に合わせるが、あまり浮かせすぎると魚の反応するレンジを外れてしまうので、うまく浮き潜りの幅を調整してレンジキープするのがコツだ。

ボトムの釣り

もう1つの釣りは底に魚が多いときに効果的な、ボトムを中心に攻める釣りだ。使うルアーはバイブレーション、メタルバイブ、ダート系シンキングルアーがメインとなる。

エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】ボトム用のプラグ(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

動かし方は底まで沈めたルアーをロッドで持ち上げてボトムに落とし直すリフト&フォールと、先ほどマジックジャークでも説明したハンドル回転でルアーを動かす「デジ巻き」が効果的だ。この釣りもハマると圧倒的釣果をたたき出すため、低水温期の手駒として持っておくべきだろう。

やり込み要素が楽しい

エリアトラウトはほぼ全天候OKで足場も良く、何よりも魚がすでに「用意」されている。初挑戦の人でも魚の引きを味わえる確率は高いだろう。そしてやり込めばやり込むほど、釣果として答えが返ってくるゲーム性の高さと、自分の腕が上がっていくのが実感として分かる、とても魅力的な釣りだ。エリアトラウトが楽しめる釣り場は全国にいくつもあるので、ぜひ足を運んでみてほしい。

エリアトラウトとは?【タックル・ルアー・仕掛け・釣り方のコツ】北方川釣り体験場(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)

また、愛知県一宮市の管理釣り場北方川釣り体験場では、私が釣り具の出張販売を行っている。現地の状況には詳しいので、釣り方などの相談は出張販売ブースか、私の勤務する一宮市の釣具店カリプソに立ち寄ってほしい。

<TSURINEWS編集部>