寒ブリやタラなど冬の魚は美味いというイメージを持つ方も多いのではないだろうか。美味しくなる理由は低くなる水温に対応するために脂が乗ったりなど様々だ。今回は冬に美味しくなる魚の1つであるブダイを釣友と静岡県伊東市で1月19日に狙った様子をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)
冬に美味しいブダイ釣り
一般的にブダイは夏にカニなどの動物性のものを食べ、冬には海藻を食べるとされる。故に夏は磯臭さが出てしまうが冬はその臭みがなくなり美味しくなる。もちろん個体差はあるのかもしれないが、私は夏に釣れたブダイも全然平気で食べられる。もっともお世辞にも美味しそうとは言えない見た目は年中変わらない。
冬のブダイ釣りは彼らの食性にアワせてノリで狙う。ハバノリやヒジキなどが一般的だが、手に入らない時の代用品としてほうれん草なども使えるそうだ。
今回釣行した伊豆ではこの時期になると各釣具店でノリエサがあることがほとんどだ。ノリが採れない年は入荷が少ない時もあるので要注意。エサ自体は磯などに生えているが、漁業権が設定されているケースも多いため自己採取は要確認だ。
釣り方はウキ釣りが主流だが、足元から水深があれば磯際のタラシ釣りや根際を狙ったブッコミ釣りでも充分狙える。
足元のタラシ釣りで狙う
今回は私も釣友も前回の記事の東山湖フィッシングパークでの釣行のあと、そのまま南下して車中泊でブダイ釣りに臨む張り切りようだ。
乗る磯は足元から水深があり、張り出しもあまりないため、ルアーロッドでのタラシ釣りで狙う。流石に短すぎると扱いにくいが、今回の磯では10ftクラスなら問題ない。
ロッドスペックはMAX50gまでだが流れが強い時はオモリ20号(75g)くらいまで使う予定だ。無論自己責任となるが、投げるわけでもないので基本的に平気。
仕掛けは捨てオモリ式でハリスは4号を50cm位。針はグレ針8号。仕掛けの単純さが強みでその気になればそのままブッコミスタイルでの釣りも可能だ。
傍目からは謎めいた釣り
青物狙いというわけでもないので、先端にこだわりはない。適度に潮も当たり足元に落としやすい所に入った。
ブダイは夜寝ているため(ブダイに限らずベラの仲間は夜寝ている)、暗いうちからやらなくても良いのは良いところだ。この時期にできる数少ないお気楽フィッシングだろう。
竿を出すとすぐにアタリが出始めるも、軽くついばまれる程度の小さなアタリのみ。釣友も同様で微細なアタリにせっせとアワセを入れる。隣の磯の人からすれば「アイツら、足元に投入しては割とすぐにアワせて回収して何をしているんだ」という眼差しを感じる。
しかも完全なルアーマンの格好というのが好奇の眼差しを増長させている(実際はそんな気がしているだけ)。しばらくそんなことをして小さなアタリと格闘していると、私に竿を引き込まれるようなアタリが!