厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略

寒い時期でも好釣果が期待でき、かつ高級魚が釣れることが魅力の海上釣り堀は、ビギナーや女性も釣行しやすく人気のフィールドだ。今回は冬の海上釣り堀で好釣果を上げるポイントを、12月19日に三重県・紀北町引本浦にある海上釣り堀・貞丸へ釣行した様子と併せて解説していきたい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

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海釣り施設 海上釣り堀

放流タイムはウキ釣りで

しばらくしてマダイの放流タイムとなり、多くのマダイが放流された。ここまでの状況は、イケスの中央付近で反応が出る傾向が強かったため、ここからはウキ釣りで狙いのタナを直撃し、テンポよくマダイを狙っていく作戦に変更。

ロッドはライト赤青一撃300にレバーブレーキリールをセット。ラインはナイロンライン4号を使用し、オモリ1.5号のウキ釣り仕掛け。ハリスは3号、ハリはチヌバリ5号だ。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略赤青一撃300は急な引き込みも吸収(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

放流時は比較的どんなエサでもアタリが出ることが多いが、私は放流時マダイイエロー、アマエビなどの比較的視認性に優れ、柔らかく比重が軽いエサを使うことが多い。目立つエサをゆっくり沈めて、魚にアピールするイメージで使用している。

放流後、すぐにマダイイエローのエサにアタリがあり狙い通りヒット。貞丸のマダイはサイズが大きく、ロッドを通して強い引きが伝わってくる。硬すぎるロッドはバラシが多発する原因になることもあるが、ライト赤青一撃は十分な強度に加えて穂先がソリッド仕様で、急な引き込みもロッドがしっかりと吸収してくれるので、安心してやり取りすることができる。ヒットしていたのは良型のマダイだったが、難なく釣り上げることができた。

さらに連続でマダイを追加。しかし、低活性の影響か同行のメンバーはアタリがあっても空振りやバラシが多発して、波に乗れない状況が続いている。

生きアジのエサでワラサゲット

そうこうしているうちに、青物の放流タイムを迎えた。青物タックルに持ち替えて、まずは生きアジで様子を見る。するとしばらくして穂先に重量感のあるアタリ。しかし食い込まずにエサを離してしまった。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略青物の放流タイム(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

すぐに仕掛けを回収して新しいアジに交換して投入。するとアジが大きく追われた後、穂先が大きく引き込まれて青物がヒット。ロッドが大きく曲がり、リールからイトが引き出される。数分間のやり取りの後、水面に姿を見せたのは丸々と太ったワラサだった。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略まるまると太ったワラサをゲット(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

しかし、青物もマダイ同様に反応が続かない。そこでエサをキビナゴやサンマの切り身、カツオの切り身など次々と変更して反応を探っていくが、青物からの反応は得られない。

エサをローテ―ションしていく中で、青物がエサを追尾してきたり、エサの周りをぐるぐる回りだしたりするなどの反応があれば、口を使う可能性が高く積極的に狙っていくが、この日は全くと言っていいほど反応がない。

再びマダイ狙いへ

青物とマダイの両方を並行して狙うことは、仕掛けもエサも異なることから難しい。当日の状況から青物のヒットが期待できそうになかったため、同行の皆さんが青物を狙っているなか、早々に再びマダイ狙いに変更することにした。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略同行メンバーにシマアジヒット(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

合わせてここまでのマダイの活性が良くない状況を踏まえて、ウキを高感度のものに変更。ハリスを2.5号に落とし、ハリもチヌバリ3号に変更した。

この判断が正解で、イケス中央にマダイスペシャルを投入すると、ウキがナジんだ瞬間にアタリがあり、すぐにマダイがヒット。そしてここから待望の連続ヒットとなる。

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