伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「グルテンセットの極意」。ウドンセット全盛の時代に、今一度この釣りを見直してみよう。今回は静岡県伊豆市にある早霧湖での実釣編。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
早霧湖で実釣
12月21日(火)に釣行した。天候は晴れ。水位は満水から約30cm減。エン堤工事がほぼ完了し、湧き水のおかげもあってか短期間で平水近くまで戻った同湖。絶好調の舟釣りも視野にいれたが、当日は西の強風予報だったので桟橋釣りに切り替えた。
「底釣りがいい。まだまだダンゴを追うかも」などの情報を仕入れて、桟橋入口付近の本湖向きに釣り座を構えた伊藤。
「今の水位なら21尺竿でピッタリだよ」とのアドバイスどおり、まさにチョウチンギリギリで底ダテゴムが着底した。エサはグルテンセット。タックルとエサは図を参照。
難しい底にアプローチ
7時半に第1投。前後左右の傾斜がきついので、マージンをとるためタナはトンボから3cmズラシ。前後はもちろん右に打てばナジまず、左に打ち過ぎると大きく深ナジミしてしまう難しい底だ。
まずは寄せるために両ダンゴで打つ。今回の上エサは、バラケとはほど遠いダンゴ仕様。開きは重視せず、底に塊のまま残るイメージ。もちろん下エサのグルテンを食わせるつもりのようだが、こだわりはない様子。
エサは軟らかめに調整
肝心の下エサは、ニンニク臭が強烈な『グルテン1』。同エサはやはり臭いが強く重さもあるので、今回のように水深がある底釣りにはもってこいだろう。魚が寄りきってしまえば両グルテンに切り替えればいい。
始めは分包に書かれている標準水量で作るも、硬すぎたので手水で軟らかくした。これがけっこうよかったので、2ボウル目は軟らかめに作り、固まりかける前に指先で軽くほぐす。