12月の頭にアジを見つけて、そこから空いている日は本当にほぼ日参している大阪南港アジング。しかし難しい日もある。満月回りだ。アジが露骨に散るのでどうしようもない。なんとか3尾拾った、まあボウズ逃れはできたという日の釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
大阪南港でアジング
12月15日、夕方、中潮の潮止まりスタート。ここまで難しい日だとは思っていなかったが、空は晴天だったので、月明かりが強い。こうなると常夜灯効果が弱まる。群れが別の場所にも散ってしまうので、密度が薄くなるのだ。
少しでも濃い密度の群れを追うのもいいのだが、私はどちらかといえば定点で腰を据えてアジングしたいので、やはり動かないことにした。大阪南港の常夜灯下にサオを出す。1.5gのジグへッドに2inchワームでスタート。
ボラヒットで場荒れ
2投目でヒットした。突っ走る強い引き。幸い狭いところでなくオープンに走っていったのだが、異常に体力がある。チヌやキビレやシーバスならさすがにバテて上がってくるはずだがこいつは違う。ボラだ。
3分ほど場をかき回され、最後は何かに擦ってブレイク。暴れ倒してくれたのが常夜灯下範囲内だけあって、その後は猛烈にプレッシャーが掛かってしまった。ただでさえ難しい満月回りだというのに、どうしてくれるのだ。
しかし不意のボラヒットはもう免れない。普段あまりルアーに食う魚ではないのだが、今年は妙にアジングで掛けてしまう。次はかけたと思ったらすぐ切ってしまおう。
拾ったワームにヒット
ボラの場荒れで、アジがどの方向を打ってもダメになってしまった。下げ潮が効いてくると海中でリグが潮に噛む感触があり、気配だけはあるのだが、食ってこない。やはり密度の薄いアジはもっと細かいところまでウェイト、レンジを詰めていかないかとダメかと思いいろいろ試したが、釣れない。
どうしようとほとんど自分の持っている手数を試したところで、不意に、足元の護岸の継ぎ目のようなくぼみに、ワームが落ちているのに気付いた。私も色違いで持っている、アジアダーというワームのブルーラメクリアだ。このへんで釣っている人のアタリカラーなのだろうか、なんて思いながら、失敬して投げてみる。
すると同一レンジ同一ヘッドで即反応。豆が出た。
いやあ嬉しい。こういうのも釣りの楽しみかもしれない。運が味方して、もう2尾追加できた。豆アジとはいえ、なんかこういうラッキーでキャッチできると、おもしろい。やりがいがある。魚は返したが、このワームだけお持ち帰りさせてもらった。
ちなみにいくつか同じようなワームが落ちていて、へえ、という感じがしたものだ。まず結構簡単に(よくないことですが)他のアングラーってワームを捨てるんだと思う。それにこの人、このメーカー好きなんだなというのも見える。そういうところから他アングラーの釣りを想定して、自分のオプションに加えるのもいいかもしれない。