どうしてこういうことになるのだろう。降るとなったらこれでもかと降るのが最近の雨の傾向だ。いつから日本はこんな気候の国になったのだろう。雨雲レーダーと積算降雨量を30分おきにチェックしながら釣行先に悩む今日この頃だ。
塔の岩橋へ移動
仲間と楽しくダブルヒット!
その後は塔の岩橋直下の深瀬にポイントを転じた。合流した吉村君がサオも持たずに山ちゃんに流し方の指南をしている。基本が分かっているだけに理解は早く、見ている間に食べごろサイズをいくつか釣り上げる。それに我慢ができなくなったのか、私のサオとエサ箱を奪い取って吉村君も山ちゃんの下手で釣り始める。
暇になった私は山ちゃんの目印を目で追った。流ししまいでヨレていた目印がコトコトッ。山ちゃん焦ってサオをあおるも空振り。「クソっ下手くそ…」と悔しがる山ちゃん。
いいところを見せようとするも…
流れになじんだ仕掛けをアマゴが追い、吹き上がりで口を使ったのを逃さず釣るのが本流釣りの常とう手段だ。しかし、そこでアタると分かってはいても、どうしてもタイミングが取れず、素バリを引いてしまうのもまたよくあること。
隣で山ちゃんを冷やかしていた私も、下手の吉村君が「釣れちゃったなあ!」とサオを曲げるのを見たら気もそぞろ。今度は逆にサオを取り上げて参戦。何度も失敗してようやくぶら下げたのはキーホルダーより小さい。「さすが兄貴、それは一番難しい魚だよ!」と大笑いしながら吉村君がバカにする。
良き仲間と最高の釣り
アマゴが掛かればもちろん、空振りして悔しがってもいちいち笑いが起きる。プチアマゴ釣り大会は面白おかしく過ぎていった。
良い仲間と良い釣りができ、良い魚に会える。これこそ釣り道楽の究極の自己満足である。
渓とはまた違う本流の難しさ、楽しさを山ちゃんが少しでも分かってくれ、本流の釣りにはまってくれたならこれ以上の喜びはない。また行こうね、山ちゃん。
<APC・三重渓流倶楽部 冨田真規/TSURINEWS編>
付知川