自由でお財布にも優しい陸っぱり釣り。しかし、「注意すべきコト」も多く存在します。今回はそんな注意点を、私の失敗談?も交えてまとめてみようと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
注意すべき10のコト
実は私自身、幼少期のフナ・クチボソ釣りをのぞくと、船釣りにて釣りのキャリアがスタートし、途中船で釣ることができない魚種を求め、陸っぱりも並行して始めたパターン。船釣りに慣れたが故の失敗もそれなりに経験してきました。そんな経験もまじえつつ、注意すべきことを簡単にまとめていきます。
1、釣り場
船釣りなら釣れるポイントに船長が連れていってくれますが、陸っぱり釣りではそうはいかず、自力で行くことになります。そしてそれが一級ポイントとなると、あらゆる情報網を駆使して見つけ、たどり着くには山や谷を越え、正に命懸けで行かなければいけないようなポイントもあります。
また、去年までは大丈夫でも、いざ行ってみたら立ち入り禁止になっていたり、駐車場やトイレが近くにない、なんていうこともざら。陸っぱり釣りのポイント選びは船釣りに比べて最も難易度が高い項目と言えるでしょう
2、釣り物が限定的
先にも触れましたが、陸っぱり釣りはポイントが陸続きという制限制約があるので、ターゲットとなる魚はどうしても船釣りに比べて限定的。深い所に多い赤い魚よりも、黒っぽい地味な色の魚が主役となります。
3、スピニングタックルが基本
釣り場となる岸近くは水深が浅いため、投げることが必要なケースが多くなります。特にサーフ(砂浜)での釣りは200m以上遠投するエキスパートも。そのため、スピニングリールタックルが基本となり、「遠くに飛ばす」「真っすぐ飛ばす」など、どこかゴルフにも似たキャスティング技術が釣果アップのキーポイントとなります。
4、天気予報はしっかりおさえる
釣り場についてみたら時化で泣く泣く帰路につく、ならまだいい方かもしれません。いざ釣りをはじめてみたものの、その後段々と天候が悪化し、気づいたら道具一式波に持っていかれた、なんていう話を幾度となく聞いたことがありますし、最悪の場合は波にさらわれ命を失う事だってあります。
TSURINEWSの天気&風波情報をはじめ、ネットでは沿岸の風や波予報を無料で知ることができるので、これらの情報をしっかり押さえてから出かけてください。悩んだら無理をせず、中止にする決断を。
5、潮回りをおさえる
海には潮の満ち引きがあり、大きく干潮と満潮とにわかれます。夏場は日中が干満の差が大きく、逆に冬場は夜に干満の差が大きくなります。夏場の干潮時刻では水深が浅すぎて釣りにならない、なんてこともありますし、釣りをしていたらいつの間にか潮が満ちてきてしまい、帰りのルートが水没してしまった、なんてことも陸っぱり釣り(特に磯釣り)では稀にあります。
また、船釣り経験者ならよく耳にする、船長の「潮が動かない」というボヤキ?と同様、潮回りによって魚が口を使う時間とそうでない時間が大まかに把握できるので、タイドグラフは事前に調べておくことをおすすめします。
6、忘れ物厳禁
船釣りでは忘れ物してしまっても、船で道具を借りることでその危機を乗り越えることができますが、陸っぱりではそうはいきません。自由な反面、道具の管理は最重要事項。特に船釣り経験者はランディングネット(タモアミ)を忘れてしまいがち。私も何度か忘れてしまい、粘って粘ってようやく掛けた良型マコガレイを手前でバラし、泣きそうになったことがありました。
7、危険魚の見極め
船釣りでは船長や仲乗りさんが見分けてくれますが、陸っぱり釣りでは全て自己判断となります。しかし、そんな危険魚もしっかりとした対処方法を知っていれば、自由な陸っぱり釣りでは専門に狙うことだってできます。
ウツボやアカエイ、ゴンズイなどは意外とおいしい魚で、専門で狙う釣り人は、実は意外と多いでのす。無論、しっかりした知識を身につけた上で、全て自己責任にて対処することが求められます。
8、危険な釣り場は1人で行かない
自由な反面、船釣りに比べて危険を伴ってしまう可能性が高い陸っぱり釣り。危険と思われる釣り場には、万が一の時に救助してもらったり、すぐに118番に電話してくれる仲間とともに出かけるようにしましょう。
特に夜釣りは危険度が増すとともに、「あそこの堤防の突端で足のない人を見た」とか、別の意味で鳥肌が立つような?釣り場も多いです。
9、ゴミは必ず持ち帰ろう
年々立ち入り禁止の釣り場が増えてきており、その理由の一つに釣り人のマナーの問題も挙げられます。末永く釣りを楽しむためにも、ゴミは持ち帰る、コマセなどで汚した釣り座は洗い流すなどの、最低限のマナーは守るよう心掛けてください。
10、そこそこ足腰鍛えよう
一か所でじっくり腰を落ち着け、釣果そこそこにのんびり釣りをすることももちろんいいのですが、陸っぱり釣りは基本、足を使って釣れるポイントを探ります。また、一級ポイントを目指すとなると、駐車スペースからかなりの距離を歩くこともしばしば。翌日足腰が筋肉痛になってしまうようなポイントも結構多いです。