都市部と地方部で【集魚灯】アジングを実釣検証 釣り場混雑対策にも?

都市部と地方部で【集魚灯】アジングを実釣検証 釣り場混雑対策にも?

空前の釣りブームで好ポイントはどこもいっぱい。こうなればもう自ら作り出すしかない?今回は集魚灯を使ったアジングに挑戦してきたので、模様をリポートする。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

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福岡崇史

1985年生まれの会社員。釣り好きが高じて大学・大学院で生物地理を研究。アジングやライトゲームが得意。

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地方部で集魚灯アジング

神戸で検証した翌日、和歌山県中紀の港湾部のポイントでの検証を行ってみた。日没少し前にポイントに到着して準備を始める。ポイントは大型船も入港可能な港湾部で水深は深い部分で10m以上あり、潮流も比較的速く魚種も豊富なエリアである。

当日はカゴ釣り、サビキの人も並びアジングをしているのは私だけの状態であった。サビキなどエサ釣りの中でルアーは厳しいように感じるが、アジの食うレンジさえ合わせてやれば比較的簡単に釣れることを経験上知っているので、あまり気にはならなかった。

周囲も集魚灯持参

日没が近づくと全員が集魚灯を持参してきており、漁火のごとく一斉に海面に向けて照射が始まった。通常集魚灯の効果が出だすのは30~40分掛かると言われているが、これだけ一斉に始まると少し早くなるのではと期待してしまう。

早々にベイト集まる

しばらくすると水面が少し揺れて小魚が見え始めた。この地域でカエリと言われるイワシ類の稚魚が集まりだした。徐々にだがカエリが増えだすとライトが照射する範囲に細長い影が現れだした。タチウオがどんどん集まって来てカエリの群れに突っ込んでいる。

アジングをしているジグヘッドのテンションが一気に抜けた。1投2投でスパスパとラインが切られていく。これだけベイトのカエリやタチウオが集まるところからみてもアジングライトの効果は抜群に効いていると言って過言はないが、肝心のアジの姿が見えない。

小アジが連発

しばらくするとカゴ釣りでアジが釣れ始めた。チャンス到来、やはりライトとの明暗境にアジが居るようで、私も重点的に狙いはじめるとボトム付近でアタリが出た。15cm程度の小アジだが1匹目にホッと胸をなでおろした。

次も同じレンジを探るがアタリが出ない。ライトが効いて浮いて来たのかと思いレンジをかえると、今度は表層でヒット。次はボトム、中層とレンジがバラバラして連続するパターンが判らなくなってきた。

24cm級アジも登場

隣のカゴ釣りの方から「ライトの明暗境の奥を狙うといいサイズが出るよ。」とアドバイスを受けて0.6gのタングステンジグヘッドから0.9gの少し重いものに交換して飛距離を出すようにすると数投目でアタリが出た。

アワせると同時に重量感が伝わり使用している5.4ftのロッドがバットまで絞り込まれる。ドラグ性能を生かして何とか突っ込みを交わして上がってきたのは25cmオーバーのいいサイズ。やった!頑張った甲斐があったと思ったのも束の間、すぐに潮が止まり、目の前にいたタチウオが少なくなり、アジのアタリもなくなり納竿とした。

都市部と地方部で【集魚灯】アジングを実釣検証 釣り場混雑対策にも?グッドサイズのアジがヒット(提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

アジングライトは効果あり

都市部と地方での使用の実感からみると、都市部のように光量が多い場所では常に明かるい場所が多い分、ライトの効力が半減しているように感じた。逆に地方の明かりが少ない場所では効果が十分発揮されているように感じた。

特に集魚性に関しては思っていたより光量は少ないと思うが、一度寄り始めるとアジが離れにくく、特に和歌山の釣りではアジのみならず太刀魚やベイトまでもが帰りまで離れず、効果は非常に高く感じた。

商品の長所短所

製品においても底部分に磁石が入っており、漁港のボラードやちょっとした金属部分にもピタッと止めることができるのがうれしい。また、ライトの首を上下することができるので、広範囲~足元手前まで比較的フレキシブルに照射角度を替えることができる点もいいと感じた。

あればよかったと思う機能としては、絞りをかえて明るさを上下できる機能や重さの観点から電池自体が充電式であってもいいのではと感じた。

釣り人口がコロナ渦で一気に増えている現在、入りたい場所に入れなくてもアジを寄せてくれる集魚灯アジングにチャレンジしてみてはいかがだろうか。

<福岡崇史/TSURINEWSライター>