今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉・湊川】

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉・湊川】

真冬の気温がマイナスでも良型地ベラの数釣りを望めるのが、千葉県富津市を流れる湊川だ。今週はこの湊川を推薦釣り場として紹介する。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュースAPC・高田恵年)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

湊川の概況

銀杏の葉が落ち、紅葉も見ごろ。朝夕の気温も下がり、上着を羽織って釣りする季節がやってきた。寒さが増すにつれてヘラの食い渋りも強くなる。特に下流の堰が開き水位が下がった時が狙いめ。

入釣ポイントは限られるが、ヒットするとすべて尺上でツ抜けも十分可能。これからの時期、貴重なフィールドと言える。今回は丹後橋上流のヤンマー修理工場対岸からコンビニ対岸までを紹介する。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉・湊川】概況図(作図:週刊へらニュースAPC・高田恵年)

戸面原ダムを水源とし上総湊で東京湾へ注ぐ湊川は、長さ17km間に好ポイントが点在する。おもに農繁期や工業用としてダムから水を落とすが、ヘラも同時に流れ落ち、着き場を求めて下がってくる。

堰の開閉が不定期なので水位の変化は予測できないが、千葉県防災ポータルサイトのHPで水位の変化は確認できる。50~80cmの時は、河原に降りて釣りが可能。また潮の干満で水位や流れが変わるため、露出した砂地や浅瀬に釣り台をセットでき、水の増減で前後に台を移動する。

冬から早春にかけては、降雨がない限り水の透明度は高く釣果にかなり影響する。潮が大きく上下流に流れている時と、雨後の濁っている時がベスト。底は砂地で凹凸がないか、竹や倒木が沈んでないかなど入釣時にしっかりと確認したい。

対岸から1.5mのカケアガリ手前の水深2本前後が1番深く、竿24~27尺で狙うと好釣果に繋がる。また水温の高い年内の日中はカケアガリを回遊することも多く、18~22尺竿で対応できる。

イチ押しポイント

木村川流れ込みからヤンマー修理工場下にかけて入っている消波ブロック間はコイが多いが、モジリがあれば狙ってみる価値はある。消波ブロック下流の水中から水面に出ている倒木オダと、さらに下流の竹オダ間がイチ押しポイント。釣り台を置く前に底や左右の状態を確認するといい。竿21~25尺使用になるが、倒木寄りは浅く、竹オダに向かって深くなる。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉・湊川】ヤンマー修理工場下(提供:週刊へらニュースAPC・高田恵年)

水深は1本から2本、手前はカケアガリで水位が高い時期は竿21~22尺がベスト。流れの強弱があり、大きめのウキかカンザシウキを用いたドボン釣りがメイン。

更和信号対岸の上流と下流の2カ所に沈み倒木や竹オダがあったが、現在は見えず確認のうえ入釣したい。水深は1本半から2本で対岸から1m前後にエサ打ちするのがベスト。竿は22~25尺。

コンビニ対岸は以前は一級ポイントだった。だが、最近は排水口からの水量が減少したのと、上流側にあった倒木オダが大雨で流されてしまった。それでも排水口から水の吐き出しが多く、濁りが入った日や、モジリがあれば大釣りも期待できる。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉・湊川】水の吐き出しがある排水口(提供:週刊へらニュースAPC・高田恵年)

この周辺は川幅が広く、竿25~28尺を出さないと対岸から1m以内に打ち込めない。水位や水温が上がってカケアガリでモジリが出るような時は、竿21~22尺でOK。水深は1本半前後で、下流は10m先から浅くなる。

竹林対岸の上流にはスロープがあり、釣り具を担いで河原へ楽に出られる。釣り座の対岸は竹ヤブで北風に強く、竿は18~21尺で水深は1本半前後。コイが多いが、降雨後の濁りが入ってモジリがあれば思わぬ釣果も期待できる。

釣り方とエサ

常に流れの強弱を伴うので、中・外通しのドボン釣りが基本になる。竿は水位にもよるが、21~25尺がメインで、ポイントによっては28尺まで必要。

エサはグルテンセットがよく、ウキの動き次第では両ダンゴや両グルでも好調果が出る。釣れるヘラの型は34~40cmが主体なので、通常より太めの仕掛けを使用したい。道糸1.5~2号、ハリス0.8号上30cm下40~50cmで流れの強弱に合わせて変えていく。

ハリは比重のあるセッサかプロストの7~8号。外通しオモリは雨後の強い流れも視野に入れて1~5号まで用意。中通しの場合は、0.3~0.33mm厚の板オモリを流れに合わせて緩く巻く。

ウキは浮力のあるパイプトップ。全長40cm前後が目安。流れの強い時用にカンザシタイプも用意すると万全。

<週刊へらニュースAPC・高田恵年/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
湊川
入釣料:¥1000。釣り台・長靴。
問い合わせ:湊川漁協 TEL=0439(67)2429
この記事は『週刊へらニュース』2021年10月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。