今季も9月上旬に東京湾央から湾奥にかけてサワラの大群がやってきた。そこで、原木中山の林遊船での釣行を中心に、現在の状況と基本的な攻略法を紹介。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘)
湾奥サワラ攻略法
表層で逃げ回るイワシなどを高速で追いまわして捕食しているサワラは、その移動速度の速さや目のよさのため、簡単には釣れないぶん、逆にゲーム性の高さから挑戦する人が多く、例年ピーク時の週末には、60隻近い遊漁船やボートが湾奥に集結。
とくに、全身がトロのようになった脂ノリノリの大型は、食味も最高級なので、普段はルアーをやらないエサ釣りの友人からも誘いがあるほど。
基本的な釣り方は、広範囲に動いている魚の居場所をみんなで見つけることから始まる。ハネの密度の高いポイントや、鳥ヤマ、潮目などをラン&ガンするスタイルがメインで、船が止まって合図が出たら、なるべく早く、そして遠くにルアーをキャスト。
活性の高いサワラは表層を泳いでいることが多いので、着水後は、ミノーならすぐに速巻きや連続トゥイッチ、ストップ&ゴーなどいろいろな誘いを試す。
メタルジグやサゴシチューンなどのヘビーウェイトミノー、バイブレーションなら、着巻きでアタリがなければ、5秒~20秒ほどカウントダウン、前記のようなアクションでバイトを誘発させる。
キープキャスティングが重要
ほかのルアーターゲットと同じく、ルアーの大きさや色でもアタリの出方が違うので、ルアーローテーションすることも有効だが、まだ群れが固まらず、広範囲に泳ぎ回っている現在の状況では、交換している間にせっかくの少ないチャンスを逃していると感じることも多い。まずは、定番ルアーをキープキャスティングすることが、価値ある1尾への近道だと思う。
例年、9月下旬から11月にかけては、群れがどんどん固まって、週を追うごとに脂が乗る。水深5~20mほどの浅場のオープンウォーター(平場)のキャスティングゲーム釣行船ルアーサワラで、80~90cmのランカーサイズを狙える季節になる。
シーバスはもちろん、イナダ、イナワラ、さらに一昨年からは良型のタチウオまでさまざまなゲストがアタるのも魅力。
<週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>