9月といえば、新子アオリイカのシーズンだ。状況を探りに兵庫県の大蔵海岸へエギングゲームに出かけた。2日間で12杯をキャッチした釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター森英雄)
9月5日にも釣行
釣行日時:9月5日 14時~17時
潮汐:大潮
ポイント:「龍の湯」前の護岸一帯
当日は午前中に用事があったため、昼過ぎからの釣りスタートとなった。空いているポイントに入ってタックルを準備。エギ王Qライブ 2号 オレンジ虹グローカラーからスタートする。
誘い出し作戦
新子は波止の基礎石周りに付いていることが多いので、その少し先にエギをキャストしてフォールさせ、そこからエギが見えるところまで一気にシャクリ上げてくる。基礎石周りに隠れている新子をサイトフィッシングができる表層に誘い出す作戦だ。
早々に新子キャッチ
案の定、数杯の新子がエギの後ろを追いかけてくるのが見えた。飛ぶようにエギに向かってくるが、寸前でピタッと止まって後ずさりしていく。エギをその場でフリーフォールさせるとまた追いかけてくるが、これも途中で止めてス~っと遠ざかっていく。イカが後ずさりを始めたタイミングですかさずジャークを入れ、またエギを水面直下までシャクリ上げる。ピタッと止めたエギに新子が飛びついてきた。
同ポイントでは追加なし
一杯釣れたので少しポイントを移動……といきたいが、この日は日曜日。ファミリーフィッシングの親子連れも多く、思うようにポイント移動ができない。仕方なくその場でエギを投げ返してみるが、先ほど釣り上げた新子が吐いた墨に警戒しているのか、イカは姿を現さない。もう一度、基礎石の先に軽くエギをキャスト。一気にシャクリ上げて水面直下でステイさせる。だが、やはり新子の姿は確認できない……。
新子の群れ発見
どこか入れるポイントはないかと辺りを見回していると、親子連れのお父さんらしき人がエギングをしているのが見えた。その隣が少し空いていたので移動してその方のエギの周りを見てみると、なんとすごい数の新子の群れがいる!その方に声を掛けて隣に入らせていただき、ぼくもそこでエギを投げさせてもらうことにした。着水してフォールしていくエギの周りを、何杯もの新子が追いかけて行くのが見える。パンパンパンッとエギを跳ね上げると、我先にとエギに飛びつこうとする。
エギカラー変更でヒット
さすがにすぐにはエギを抱かないが、新子の数が多いと他のイカにエサを取られまいとする心理(?)が働いて、明らかにエギに対する反応がいい。一杯がエギに近づくとすぐに周りにいるイカも寄ってくる。ここで目先をかえようとエギのカラーをブラック金グローにチェンジ。エギを軽くキャストして2mほどフォールさせ、表層までダートさせて止めると、たまらず一杯の新子がエギに飛びついた。
このポイントでは釣った新子が墨を吐いても、まだ多くのイカが逃げることなく浮いていた。ほんの少しエギを投げるところをずらしたりしながら、この後もこのポイントで4杯の新子を追加することができた。
最終釣果と今後の展望
1日、5日ともに新子アオリイカ6杯の釣果で納竿とした。遊泳力の弱い新子は護岸の基礎石周りに潜んでいることが多い。基礎石周りを中心に探っていったことが釣果に繋がったと思う。
今後の展望
新子アオリイカのサイトフィッシングが楽しめるのは、例年9月いっぱいといったところ。それ以降になるとアオリイカも警戒心が強くなり、サイトで釣るのは難しくなってくる。新子アオリイカのサイトフィッシングは、エギをどう動かせばイカがどう反応するのかということが目で見て勉強できるチャンス。エギング歴の長いアングラーでも夢中になるサイトフィッシングだが、エギングを始めて間もないという方には特におすすめの釣りである。
<森英雄/TSURINEWSライター>
大蔵海岸