世界遺産『知床羅臼』でカラフトマスを釣る 沖&陸から2日連続釣行へ

世界遺産『知床羅臼』でカラフトマスを釣る 沖&陸から2日連続釣行へ

知床羅臼でカラストマスを狙う釣りは、いつかは行ってみたい憧れの釣りだった。8月半ば、念願かなってこの釣りに釣行し、本命2匹をキャッチしたので、その模様をお届けする。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

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前島宣秀

年間釣行80日、北海道から沖縄まで食べたい魚は自分で釣り歩く、ダイワ大好き釣りバカオヤジです。

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ルアー&フライ トラウト

翌日は朝から実釣

翌日は2時集合、1時半に相泊港に到着すると、駐車場は既に太公望で満車状態であった。今回の朝マヅメ釣行も2名のキャンセルがあり、なんとまたまた二人で贅沢な渡船となった。

世界遺産『知床羅臼』でカラフトマスを釣る 沖&陸から2日連続釣行へ 羅臼昆布が一面の二本滝(男滝)(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

向かうは一番遠い二本滝、約25分の工程だ。直接停泊が出来ないので手前の番屋に停め、ゴロタ場を500m程歩くと二本滝の男滝に到着する。足場はゴロタ、その上に羅臼昆布が打ち上げられていてかなり滑る。

同行者が2ヒット1キャッチ

古川さんは待望のメスを上げ、次にひと際大きなアタリがありさすがに2号程度のハリスでは切られてしまった。アキアジ(シャケ)だったのだろう。ショアでの釣りは波が陸に来る時に引き上げる。波が下がっている時に引き寄せると切られるので注意が必要だ。

しかし、筆者にはまったくアタリが無い。どうやら沖に伸びる網を挟んだ左右で勝敗が決まったらしい。

2日間でカラフトマス2匹

風も強くなり二本滝を後にして、無理を言ってモイレウシにも少々立ち寄ってもらった。ここは昨年9月10日には湾内がまるで養殖場の様にカラフトマスで真っ黒になった場所で、初心者や子供連れにも比較的優しいポイントだ。

世界遺産『知床羅臼』でカラフトマスを釣る 沖&陸から2日連続釣行へモイレウシの釣り場(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

当日はどこの場所に行っても、誰に聞いても散々たる釣果。今年は回遊が遅いのか、それとも昨年豊漁でカラフトマスの回遊周期である2年の間なのかは不明だ。2日間の釣果は古川さん、筆者共々カラフトマス2匹で終了したが、とても充実した釣行であった。

世界遺産知床での釣りの掟

ここは熊の聖地、人間がお邪魔していることを忘れずに。

当日は200kgを超える親子熊が出没。沖から監視している渡船の船長はいざという時には空砲を撃ったり、全速力で岸に来て釣り人を救出してくれるが、釣り人が捨てた食事等を一度でも食べたヒグマはその後近寄る様になり、やがては駆除されてしまう。

世界遺産『知床羅臼』でカラフトマスを釣る 沖&陸から2日連続釣行へ熊の聖地(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

絶対に熊にエサを与えず、ごみは全て持ち帰る。世界遺産知床の掟を守り共存しながら釣りを楽しもう。

<前島宣秀/TSURINEWSライター>

▼この釣り船について
颯流丸
出船場所:相泊港